こちらの耳が慣れたのか、収録の音質を変えたのか、それとも演奏そのものの変化なのかは、時間が無いので確認出来ませんが、オケの刺激的な音は、ある程度緩和されている印象。
バロン・フェンウィク スタインウェイ&サンズ
恐らくオケとの合わせに不慣れなんだろうなと思わせる場面が多くあり、気の毒。全体的に安定感に幾分欠け気味、思いつきで弾いているのかと感じるような部分が耳に付く。独自の音楽を聴かせようと言う意思は感じるものの、ベートーヴェンの協奏曲を弾くには、少し勉強や経験が不足しているのかも知れない。
平間 今日志郎 スタインウェイ&サンズ
まず、音そのもののコントロールが素晴らしく、楽譜が眼前に現われて来るよう。そればかりでは無く、音楽自体が常に息づいており、この曲の価値を十分に聴かせ、曲そのものをワンランク上の音楽に感じさせてくれる。演奏上、オケと対等な関係にいるからこそ、オケを本気の本気にさせており、そう言う彼の音楽性が、本当に素晴らしいと思う。5月の彼の公演にも足を運んだが、この協奏曲は一段と音楽がこなれ、この短い期間の間でもとても成長している。今後どれだけ伸びて行くのかが、楽しみでならない。
チェ・ホンロク スタインウェイ&サンズ
全体的に音楽が説明口調の感じがし、平板。それを回避しようと、時に思い出したように激しくなったりで、一貫性が感じられ難い。この人の音楽様式だとは思うが、聴いていてあまり面白くない。コンクールと言うことを意識し、安全運転気味に弾いているのかはわからないが、やはり音楽からは、「唄」や音楽的な自然な起伏のようなものが感じられないと、つまらない音楽にしか聴こえないし、楽しくない。
ハン・キュホ スタインウェイ&サンズ
音楽そのものに力みを感じ、聴いていて多少息苦しい。3番の方だったら、この持って行き方でも聴けたかも知れないが。一方で、積極的な取組で、個人的には好感の持てる部分もある。ただ、凡ミスが目につき、いわゆる走句(パッセージ)が苦手に聴こえるなど、技術的な面で限界を感じさせる。終演後の悔しそうな表情からも、自分自身満足の行った演奏ではなかったのだろう。
平間>>>ハン>バロン&チェ
セミファイナル2日目、個人的には、このように感じた。