塚本 芙美香 ピアノリサイタル | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

 

7日の金曜日に、大阪のいずみホールでリサイタルをされる塚本 芙美香さんですが、その日に伺うことが出来ず、今日の公演を聴きに伺いました。(とてもキュートでかわいらしい、素敵なお嬢さんですよね)

今日のプログラムは、7日のものと同じ。彼女がライフワークとして弾き続けて来たふたりの作曲家・シューベルトとリストの作品が、交互に並びました。

特に素晴らしかったのは、前半に弾かれた2曲=シューベルトの「3つのピアノ曲 D.946」とリストの「2つの伝説」。共に以前もお聴きした曲ですが、シューベルトでの彼女らしい「小気味良さ」は健在ですが、それが決して際立つことは無く、音価を尊重したことによる「節度」、音楽に向かう「ひたむきさ」、そして音楽的な「深化」が存分に感じられ、それらが相乗効果となり、大変聴き応えのあるシューベルトを聴かせて頂きました。リストで聴かれた音楽の大きさと過不足の無い表情付け、そして見事なテクニックが大変素晴らしく、充実した音楽を聴かせて頂きました。

後半の即興曲op.142-2ですが、ピアノの調律が思った程良く無かったのが要因だと思いますが、彼女のタッチの繊細さが、逆に音と音がぶつかる感じと言いましょうか、音の濁りとなって感じられましたが、これは彼女の演奏に起因するものではありませんし、少し気の毒でした。リストのソナタも、音楽的にはとても豊かで、彼女らしい繊細さと力強さが十分に感じられましたが、後半で音楽的構築が幾分弱く感じられた部分があり、それが技巧や音楽の流れに対し多少マイナスに働いてしまっていたようなきらいがありました。そのあたりは、彼女自身も良くわかっておられるはずですし、金曜日のいずみホールでのリサイタルに向け十分に調整をされ、当日お見えになる多くの聴衆に、今のご自身の「全て」を聴かせて頂きたいですね。

 

持参した譜面に、新しくされたサインを頂きました。

リサイタル当日のご盛会と、公演のご成功を、心より願っております。今日はありがとうございました。