ここ数年、お探ししていたピアニストに、やっと再会出来ました。
彼女のピアノですが、派手さやこれ見よがしのパフォーマンスなととは全く無縁で、曲の骨格をご自身ががっちりと受け止められた上で、それをご自分なりの解釈・弾き方で淡々と展開して行かれる、とても個性的ですが、含蓄のある演奏をされます。基本的に、楽譜には忠実ですが、ご自身がこう弾きたい、と言う思いが見事に表現として出て来ておられます。
弾かれた曲それぞれの成立過程を十分に把握されておられるのか、作品が書かれた時代背景が演奏に反映していますし、音色や弾き方も作品に則した見事なもので、演奏者のみならず、研究者としても将来がとても楽しみな方だと思います。
どの曲も大変聴き応えがありましたが、特にドビュッシーでの淡い色彩感、シューベルトでの重厚さ・実直さ、そして「道程」は、いつまでも心に残る、そんな貴重な体験をさせて頂きました。
今後、各方面でのご活躍を、心より祈念しています。素晴らしい演奏、ありがとうございました。


