3/25
古海さん、「うんぽこどんぽこ」弾かれている。しかも暗譜で。流石「うんぽこどんぽこ賞」受賞者。こちらは楽譜見ながら鑑賞中。
結果が出ました。受賞者の皆さん、おめでとうございます。
受賞された賞の名に恥じぬよう、今後益々のご精進と、私たち聴衆に、良い音楽を聴かせて行って下さい。
惜しくも本選に進まれなかった出場者の皆さん、結果は残念でしたが、審査員と言う「人」が選ぶコンクールですから、好みも、そして選ぶ側としてのいろんな事情もあるでしょう。気持ちを切り替えて、次の目標にに向かって下さい。予選での素晴らしい演奏は、アーカイヴで残りますので、私も何度もお聴きして、記憶に留めて行きたいと思っています。
今、披露演奏が行われていますが、演奏後、客席からバカデカい声で叫ぶ輩が何人かいます。ああいう下品な行為は、早々に止めて頂きたいですね。こういう奴等は、どこにでも湧きますが、本当にどうしようもありませんね・・・。
今弾かれている、キム・カンテさんの「ペトルーシュカ」、とても歯切れの良い演奏ですね。本選の協奏曲の選曲、もっと彼の良さが出る曲にされれば、と、今日の演奏をお聴きしながら、ちょっと残念に思います。
本選結果の発表が出る時間まで、今回のコンクールに関して、もう少し書かせて頂こうと思います。
昨日の会場客席に、2次予選まで進まれたヌノ・ヴェントゥラ・デ・ソウザさんがおられ、ちょっとだけお話させて頂きました。彼が弾かれたショパンのソナタ第3番、第3楽章の途中では止まってしまい、弾き直されたりと、ご本人もその演奏には満足されなかったようですし、(そこのことを尋ねると、ご本人も少しはにかんだような表情をされておられましたが)、個人的にも、彼の全体的な演奏の印象(特に技巧面)から、なぜこの人が2次に進出出来たのか不思議な気がしていました。ただ一方で、彼には(使用したベーゼンドルファー由来なのか)の、独特な鄙びたような・古風な音色・響きが感じられ、そこがとてもユニークで、そこが大きなセールスポイントでもありました。
(ショパンの譜面にサインを頂きました)
昨日、本選で弾かれたアウレリア・ヴィソヴァンさんは「KAWAI」を弾かれましたが、彼女にはデ・ソウザさんの演奏・音色に通じるものが感じられ、こういう方を上のステージに上げる傾向も、今回のコンクールの特徴とも言えるのでないかと思い始めました。今回から新たに審査員として加わられた、ダン・タイ・ソンさん、パスカル・ドゥヴァイヨンさん、クラウス・ヘルヴィッヒさんそれぞれがお持ちになる「コンクール像」が、各ステージへの進出者のお名前にも反映しているのでは、と言うことです。際立った特徴を持った出場者にも陽の光を当てる、全てがそうではないでしょうが、そんな傾向が色濃く感じられますよね。
また、同じロシアのご出身としてどうしても比較してしまうんですが、キトキンさんとマイボローダさんにしても同様です。予選で「音楽的」な「味わい」が比較的感じられたキトキンさんの方を本選出場者に選ぶ一方で、それが本選での協奏曲で、「音楽的」な「弱さ」を露呈させてしまう結果となった、そんな感じでしょうかね。実際に、本選での彼のラフマニノフは、あまり楽しめませんでしたし。「明確な意図」を持ってそうされ、5人の出場者を本選に選んで良かったと、本選の協奏曲の実演をお聴きになって本当に思っておられるのであれば、それは審査員の「確信的」な選考ですから、外野がああだこうだと言うのも失礼でしょうし、まあそういうものなんでしょう。
3階サイド席からは審査員席も良く観え、各出場者の演奏後の表情や反応を拝見するのがとても興味深く、とりわけ、2次予選で弾かれた平間今日志郎さんの演奏後の風景は、ちょっと「見もの」でした。彼の少し「刺激的」な演奏については、なかなか機会が出来ませんが、いつか近い内に触れたいと思っていますが、いつになるだろう・・・。
池辺先生には、持参した書籍にサインを頂きました。審査でお忙しい中、ご丁寧に対応頂き、ありがとうございました。
皆さんの演奏がアーカイヴで残りますので、3次予選の課題曲「うんぽこどんぽこ」の楽譜も購入したことですし、これから譜面を勉強しながら、みなさんの演奏の振り返りもして行きたいと思います。
昨日は、上野真先生もお見えになり、いろいろと興味深いお話を聞かせて頂きました。また、2次予選の客席には、ファンでもあるピアニストの吉武優さんが来られていまして、懐かしくご挨拶をさせて頂きました。桐朋学園大学で、素晴らしいピアニストの養成、期待しています。
とりあえず、今はここまで。
3/24
チケットを無駄にするのも勿体ないと思い、急遽バスの予約を取り、日帰りで聴きに行って来ました。座席が「完売」との前触れでしたが。実際には相当数の空席がありました。協賛企業向けの招待チケット等が、当日の動員に繋がらなかったんでしょうかね。当日券がないと言うことで、相当数のファンの方が、チケットを手に入れられず、会場を後にされたのを、開場前の現地で実際に拝見しました。何とかならなかったんでしょうかね。
このコンクールで初めてお声をおかけした、とある出場者の方から、「ブログ、拝見していますよ」と言われたのには、なぜご存じなの?と言うのと同時に、大変ビックリしました・・・。
素晴らしい演奏をお聴きした時には、奏者の方に率直なご感想を申し上げながら、持参した演奏曲目の譜面にサインを頂く機会が多いのですが、過去に頂いたサインが書かれた譜面に、その出場者の方にサインを頂こうと差し出した・譜面をご覧になられた瞬間に、そのように言われたんです(そのサイン入りの譜面を、ここにアップしますので、それをご覧になっておられたようです。) 幸い、私がここで書いている感想(のようなもの)について、(そこそこ)似たような見解だと言われるような感じでしたので、多少ホッとしているところではあるんですが。今日もこの記事をご覧になっていると思うと・・・ですが、まあ率直に書かせて頂きます。
さて、帰りのバスの中で、今回のこのコンクールのことをいろいろ考えたのですが、審査員の方々も、このような本選になるとは思っていなかったのではないか、と思いましてね・・・。
「1位に相応しい演奏者がいない」、私はそういう感想です。確かに、それぞれのラウンドに於けるレヴェルは決して低いものではないのでしょうが、審査員の皆さんも、本選→審査結果の「最終形」を良く考えずに、いろいろな「バランス」(それは出身国であったり、選曲であったり、それ以外の要素も様々あるのでしょう)で以って、各ラウンド毎に選び続けた結果、今日のような「本選としては、レヴェルの低い演奏」が続いてしまった、そんな気がしてなりません。本選で協奏曲を弾くべき「格」のようなものを持つ幾人かの出場者が本選に出ていなかった、まあそういうことになります。
「自画自賛」の精神で、「今回もレヴェルが高く・・・」などと、講評でおっしゃられると思います。確かに予備予選を勝ち抜いた41人のレヴェルは相当高いんだろうとは思いますが、次のラウンドに進む出場者を選ぶ「眼」が、そこまで高くなかったのではないかと思うのです。「お眼」は高くとも、そこに何らかの要素が加わってしまっているのでは、実際に会場でお聴きした感想を含め、そのようにも思ってしまう訳です。
さて、今日、最も素晴らしい演奏をされたと感じたのは、伏木唯さんでした。1位に相応しい演奏だったように思います。が、選曲がどうなんでしょうね。いわゆる「音楽コンクール」であれば、今日弾かれた曲でも全く問題なかったと思いますが、今回は「国際」と言う冠の付くコンクールです。いわゆる定番名曲に比べると、曲の充実度と言う点で全く物足りなく(良い曲だとは思いますよ)、伏木さんがこの曲を「国際コンクール」と言う場で選ばれた見識が、さてどうなのかなと言うことになる訳です。伏木さんの演奏が良ければよいほど、その思いが一層強くなってしまいます。なぜ、このサン=サーンスの5番が普段からあまりに聴かれない位置にある曲なのか、そこら辺は伏木さんも良くご存じであろうし、そこを逆手に取られた選曲なのかも知れませんが、特に第3楽章などは技術的に難しい一方で聴きどころに乏しく、良い演奏なのに勿体ないなあと思いました。本当は、選曲リストに載っていないプロコフィエフあたりを弾かれたかったのかも知れませんけど。
キトキンさんのラフマニノフ2番は、大変手堅い演奏でしたが、スケール感に乏しく、キム・カンテさんの「皇帝」は、ルバートの多用、テンポ感が定まらず、アクの強いアクセントと歪な音価で弾かれた音楽は、ベートーヴェンの名曲にはあまり相応しい演奏だったようには思えませんでした。第3楽章では、ソロの部分で3/8拍子分余計に弾いておられたりしていましたし。ヴィソヴァンさんの「皇帝」も良くありませんでした。本選に進むことを想定しておられなかったのか、特に第3楽章はボロボロで、本選でお聴きするようなレヴェルの演奏ではなかったです。同じような形の休符の部分で、2度とも飛び出してしまっていましたし。古海行子さんのリストは、まあ冒頭から暫くの部分はご愛嬌として、特に後半は非常に充実していました。
1位 なし
2位 伏木唯さん・古海行子さん
3位 キム・カンテさん、ゲルマン・キトキンさん
5位 アウレリア・ヴィソヴァンさん
これが、私が「本選のみ」をお聴きした時の順位付けです。3次予選などの点数が持ち上がるのであれば、キム・カンテさんが少し上位になるのかな、と言ったところでしょうかね。
体面を重んじコンクールと言う表面を繕うのか、それとも芸術性と言うものの真実を追求するのか、今回はその結果で、このコンクールの将来的な価値が決まってしまうかも知れません。以上が、初めて会場まで聴きに行かせて頂いた、一音楽ファンの率直な感想です。




