3/18
二次予選の結果が発表になりましたが、個人的に素晴らしいと思っている方の明暗が分かれる結果となりました。
惜しくも3次予選に進まれなかった平間今日志郎さんの演奏につきましては、また別の機会に書かせて頂こうと思っています。
客観的に、と言うのは土台無理な話ですが、私が「抜けて」素晴らしいと感じた方は、D・マイボローダさん、キム・カンテさん、イレイ・ハオさんの外国人男性のトリオです。この3名の方は、3次予選で余程のアクシデントが無い限り、本選に進まれるように思います。彼らの二次の演奏については、追って書かせて頂くつもりです。
地域的な兼ね合いもあるでしょうが、残りの2枠は日本の女性に与えられるように思います。坂本彩さん・伏木唯さんのお二人は、表現力に長け、音楽に勢いを感じ、音楽的な奥行が感じられ、ほんの少しリードしているように思いますが、古海行子さんも全く異なった個性をお持ちの方で、これは好みの問題ですので、3次のピアノ四重奏の配信映像から発せられる音楽に耳を傾けながら、結果を楽しみに待ちたいと思います。
個人的に応援させて頂いている坂本彩さんに、こちらから大変ご無理を申し上げ、特別に1枚、お写真を撮らせて頂きました。
一昨日の金曜日には、街中でいきなりバッタリと行き会い、その際、1次予選での拙い感想などを失礼方々散々申し上げ(たのに、嫌な顔ひとつされず、耳を傾けて下さいました・・・)、お気を悪くされておられないか、内心ビクビクしています・・・。
土曜日の本選、彼女の「皇帝」を、ぜひお聴きしたいものです。
二次予選、聴き終わりました。今日も素晴らしい演奏がありました。
もう結果発表の時刻を迎えますが、D.マイボローダさん、キム.カンテさんのお二人は、3次、そして本選まで進まれるとおもいます。
坂本彩さん、古海行子さん、ハン.キュホさんも、3次予選に進まれるに相応しい、素晴らしい印象に残る演奏を聴かせて頂きました。
詳しくは、また改めて書かせて頂きます。
3/17
聴きに来ました。
配信された第1次予選の演奏をお聴きして、ぜひ現地で二次予選の演奏をお聴きしたい、と思っていた出場者の何名かの方が二次に進まれず、少し残念な気持ちを胸に、高松に向かいました。
二次では、おひとり40分以上に渡る演奏を通してお聴きをして、聴いていて「飽きさせない」と言うことを、個人的に最も大きな注目点にしていました。そして、会場に眠気と緊張を強いる弱音時に、如何に会場の聴き手を引き付けられるかにも注目しました。二次予選は最もオーソドックスな曲目が並び、出場者それぞれの音楽的趣向が垣間見れたり、選曲からそれぞれの思惑や音楽的な見識を探してみたりと、楽しみが大きいラウンドでもあります。
私が、三次予選以降でも聴いてみたい方は、以下の通りです。
チンホン・リさん・・・ベートーヴェンの28番(名曲!)、第一楽章の弱音時に聴かせて頂いた、細やかなニュアンスの素晴らしさや音楽的な温かさ、そして、その一方で全体的な鮮やかさ・明晰さなどは聴衆の心を掴んでいたと思います。次のラウンドに進まれる予感がします。
ゲルマン・キトキンさん・・・ベートーヴェン17番の出だしで、いきなり聴衆の心をキャッチ出来る音・音楽的な豊かさ、味わいは大変印象的。ブラームスでの懐の深い音楽も心に残りました。
イレイ・ハオさん・・・特にシューマンでの表出力は、この音楽の「大きさ」を十分に感じさせていました。彼の演奏は大物の予感を抱かせます。優勝候補の一角としてお名前が挙がるでしょうし、本選の協奏曲を是非お聴きしてみたいですね。
ツィーハン・グさん・・・ベートーヴェン11番での爽やかさ、リストのバラード第2番で聴かせた詩情と、筋書きを丹念に押さえた構築性、そして高い技術は、この曲が本当に素晴らしい曲だと改めて教えて頂いた名演だったと思います。この方も次のラウンドに進まれる可能性を感じます。
伏木唯さん・・・日本で非常によい教育を受けられたバックボーンに、海外で培われたものが重なり、お人柄が感じられる、とても常識的で気遣い溢れる素晴らしい演奏を聴かせて頂きました。特に、ブラームスの作品118の5曲目で聴かせて頂いた、大きな大きな「宇宙的な音楽」は、多くの聴衆の心を打ったはずです。
以上の5名の方が、私が次のラウンド以降でもお聴きしたい方です。
平間今日志郎さん・・・この方を3次に選ぶかどうかで、今回のコンクールの大きな傾向がわかるような気がします。この方は大変個性的で、確信犯的な匂いのする、少し「へそ曲がり」な音楽を弾かれます。ベートーヴェン21番でのやりすぎとも思えるルバートの連続や独特のテンポ、リストのハンガリー狂詩曲の最後に聴かせたラフマニノフのカデンツァ(にはびっくりしましたが)、これが審査員にどのように思われたのか、非常に興味深いところです。今大会での、いわゆる「台風の目」的な存在でしょうが、あくまでも個人的な好みで言えば、彼の演奏が少し鼻につくような感じがして、あまり好きなタイプではありません。
鐵百合奈さん・・・地元のご出身ということで、注目を集めておられますが、全体的に音楽が「おとなしい」と感じました。やられたい事は明確にわかりますし、悪くはないのですが、個性の表出と言った点で、若干ですが物足りないんですよね。おひとりでされるリサイタルであれば十分満足できる演奏だったと思いますが、個性派揃いのコンクールですから、比較されるとちょっと分が悪いかも知れません。そして、もしかして、ピアノが合っていないようにも感じたのは、気のせいでしょうか。YAMAHAで弾かれた方が、彼女をさらに輝かせてくれたかも知れません。
審査員にダン・タイ・ソンさんがいらっしゃいまして、持参したショパンの譜面にサインして頂きました。そういえば、サン・ジッタカーンさんのショパンの演奏後、P.ドゥヴァイヨンさんと一緒に拍手されていたのが印象的でした。きっとお気に召した演奏だったのでしょうね。
今日も9人の方の演奏をお聴きして、高松を後にします。

