3/23
昨日下に書かせて頂いたものですが、自分で読んでも良く理解出来ないので、あらためて書きなおしたいと思います。すみません。
フェドセーエフさんはもう80歳を超えるお歳になられたんですね。若いメンバー中心のオケとの絡みを楽しみに出かけましたが、期待が大きかった分、残念ながら少々期待外れでした。
まずベートーヴェンの交響曲第4番ですが、テンポは比較的遅めの設定で、これだったらベートーヴェンのこの曲らしいアンサンブルがしやすいはずなんですが、その意図が生かされていませんでした。要因はいくつかあるんでしょうが、ひとつは楽員個々のアンサンブル能力に差があると言うこと、そして自分たちが演奏する曲の予習の強弱がある=十分に予習(音符はもちろん曲の背景なども含め)がなされていないまま舞台に乗っているメンバーがいるのではないかと言うことです。アマオケの多くは年2回の大きい舞台を中心に回していると言うこともあり、比較的時間に余裕があり、私でさえ曲の成り立ちや時代背景など(スタッカートや強弱記号の意味は時代毎に違いますし、そこは特に良く勉強しました)をそれなりに調べながら個人練習→パート練習→セクション練習→全体練習 と臨んで行く訳ですが、このクラスのプロオケともなれば、パート練習もセクション練習も無いまま本番の指揮者を迎えての練習に入るんだと思います。だからこそ、しっかりとした事前の予習は必要になって来るんですが、特に木管楽器群メンバーの中には明らかにこれらが不足している方がおられるのではないかと、このベートーヴェンで思わされました。後半のチャイコフスキーと明らかに吹き方が同じ方がおられますし・・・。もちろん吹く能力は高いんでしょう。けれど、オーディションも個々の能力が優先され、他のメンバーと合わせる能力までは考慮されていないんでしょうか。オケのメンバーになって徐々に成長して・・・と言うのはわかるんですが、私たちが聴きに行く演奏会はその日その時にしかないものであって、次回良ければ・・・と言うのは基本的には無いんですよね。メンバー自身在籍出来る期間が最大3年と言う中で、良い音楽とはと言う問いに対し常に向き合って行かなければならないはずですし、加えて、有名なゲストプレイヤーが横で吹いてくれるんですから、そこからいろんなものを吸収する機会に恵まれているのですし、せっかく同じプログラムで演奏する定期演奏会が3日間もあるんですから、短い機会であっても、その中で成長して行く姿は必要なはずですが、昨日聴かせて頂いた2日目のベートーヴェンの演奏からはそう言ったものが聴こえて来ませんでした。2日目だからこんなものかな・・・。そう聴こえてしまってはダメなんですよね。自己流で単に表面を整えて吹いて行って過ぎてしまえば良い・・・そんな感じがして残念です。クラリネットもオーボエもファゴットも「自己流」で、自信無さげで、音の処理が雑でミスが多い・・・。せっかくベートーヴェンの4番が演奏出来ると言うのに、全く深まりがないまま時間が経過して行ってしまったと言う感じでした。第4楽章の管楽器が吹く「ハイライト」の部分ももう一つでしたし。ティンパニも全く頂けません。音色もこの音楽に合っていませんし、とにかく叩くタイミングが遅いですよ。これでは音楽の腰が重くなり、前に進んで行きません。これから徐々に良くなって行くのでしょうが、現時点では全く回りと合っていませんし、アンサンブル能力と言う点でかなり劣ります。弦はこの曲では比較的良かったとは思いますが、音色を造る大事な部分での指示(ポジショニングなど→これはコンマスの責任)が徹底されていないような感じで、聴いていても全く「興」が乗って来ませんでした。フェドセーエフさんは、この曲についてはあまり細かい指示をされていないようにお見受けしましたが、オケ側に大きな問題があってはこういう結果も仕方ないでしょうかね。とにかくパート横断的な連関が弱く、しっくりと来ないベートーヴェンになってしまいました。
後半はチャイコフスキーの交響曲第4番。こちらも全体的にテンポは非常にゆったりと作られていて、じっくりとアンサンブルが出来る素地はあったかとは思いますが、相変わらず木管楽器群のトップは不安定で、小さいミスが積み重なって行ってしまいました。ティンパニの打点の遅さも相変わらずでしたし、この曲では弦楽器群もあれれと思う場所がだいぶ目立ちましたね。
聴いているだけだったら単純そうな曲ですが、とにかくこの曲の拍節感は独特で、実は非常に難解な曲なんですよね。案の定、この若いメンバーには手に負えない場面があちらこちらに出て来てしまいました。例えば、上の譜面は第1楽章の展開部後半から再現部まであたりの2ndvnのパート譜なんですが、257小節以降284小節ぐらいまでの、いわゆる「ヘミオラ」の音型を含む非常に難儀な場所がバラバラでした。前兆はあったんですが、特に272小節からの音型は個々が全くの「感覚」を頼りだけで弾いていたと言う感じで、これは酷かったですね。音量が大きい場所ですのでそう目立っていなかったのは不幸中の幸いではありましたが。こうなる原因のひとつとして、音符が書かれている構造を「総譜」と言う大きなくくりで以って俯瞰しながら臨むメンバーが少なかったからではないでしょうか。こういった場所が頻発していましたし、第2楽章の木管楽器がオブリガード風に音階を連続して吹く場所も、どれも不安定・音が出ていませんでしたし、バランスがとても悪かったように思います。第3楽章の中間部も同様で、木管楽器は相変わらず安定していなかったですね。第4楽章は非常に遅いテンポで始まりましたが、これが要因になったのか、あまり音楽的に起伏は感じず、音量的な側面からの変化に留まってしまっていた印象で、個人的には満足出来ない演奏に終始してしまいました。フェドセーエフさんらしさと言う点では、独特のテンポ設定と金管の鳴らし方に表れていたように思いますが、あまり細かいところに拘っておられた感じではありませんでしたし、聴いている限りは相性があまり良く無いように感じました。
失敗しても失うものなど何もない、と言うような若い優秀な奏者達が集まっているのに、こんな素敵な舞台で冒険せず、恐々こじんまりと言うような演奏に終始する姿勢は残念です。巨匠を招いて指揮してもらうのも良いでしょうが、もっと勢いのある若い指揮者にバンバン鍛えてもらう方が、このオケには合っているように思いますね。在籍3年目のメンバーはあと三か月しかこのオケにいられないんです。いつまでも「次回こそ」「徐々に」と言うのは通用しないのではないかと思います。もっともっと弾く曲を事前に勉強して、そして大切にして、自信を持って舞台に立ってもらいたいものです。
それから、どんな演奏でも複数の「ブラボ」の声が客席で飛び交うんですが、何に対して言われているのか良く理解出来ないことがあります。勢いで叫んでいる感じもするんですが、是々非々で臨む姿勢も大切でしょうし、そうして行かないと、奏者達もそして聴衆達も育って行かないのではないでしょうか。何でも「ブラボ」は煩いですし、もう結構です。特に、先日小山実稚恵さんがソロを弾かれたブラームスのピアノ協奏曲第1番の時、あれは一体何に対して叫んでおられたんでしょう。実力者が弾くあれほどひどい演奏は滅多にないですし、その演奏に「ブラボ」を叫ぶ人は、恥ずかしい聴衆だと思います。あの「ブラボ」は本当に悪い冗談ですし、あの日の演奏は小山さんご本人が一番良くおわかりのはずです。聴衆のレヴェルが察せられますし、あまり調子に乗って叫ぶのはお止め頂きたいものです。
余談ですが、とある弦のメンバーの方と昨日やりとりをしたんですが、今回の定期については、特に管楽器とのコンビネーションが練習時からうまく行っておらず、それが昨日の演奏会にモロに出てしまっていたと言うことでした。練習の仕方やメンバー間のコミュニケーションにも問題があるんでしょうかね・・・。
せっかくフェドセーエフさんに書いて頂いたサインですが、演奏会そのものは少し残念な結果でした。
3/22
昨年の秋からこのオケを聴かせて頂くようになりましたが、フェドセーエフさんの指揮でお聴き出来るとは思ってもみませんでした。非常に大きい期待を持ちつつ、聴きに伺いました。残念ながら、思った程は良く無かったように思います。ただ、これは指揮者の責任では無く、楽員の技量・姿勢に拠る部分が大きいように思いましたが・・・。
木管楽器・どうした! と言いたくなるくらい単純なミスが目立ちましたね。特にオーボエのトップ、音符の吹き間違えやミスが多すぎました。曲が進むにつれ、うつむくような仕草が増えていたようにも見えましたし、フレーズの音の処理が非常に雑だったと言う印象。これでトップですか? 木管のほかのトップ奏者も似たり寄ったりで、弦楽器群に比べ、今日は全体的なレヴェルが低く感じました。楽屋には何時に入るんでしょうか。2日目・3日目はリハはないでしょうし、舞台に上がるまでの下準備が足りないのではないのかなとも思ったんですが、どうなんでしょうね。ティンパニもあまり感心しませんでした。叩くタイミングが少し遅いんじゃないかと思うんです。これは先日のブラームス/ピアノ協奏曲第1番の時も感じていたんですが、リズム楽器がこれでは音楽が重たくなってしまい、推進して行かないんですよね・・・。
フェドセーエフさんの指揮ですが、通常聴くよりは全体的に遅めのテンポだったですね。これが何を意図していたのかは良くわかりません。ベートーヴェンは何の変哲もない常識的な解釈・指示でしたね。チャイコフスキーは旋律楽器でないパートに重きを置く場面も多いように感じ、ホルン偏重と言う場面も見受けられました。ちょっと頭を整理して、明日もう一度追記したいと思います。


