2014/2/22 兵庫県立芸術文化センター管弦楽団 第67回定期演奏会 2日目 | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます



今日も満席。本当にすごい動員数を誇るオケです。やはりお値段がお手頃だからなんでしょうね・・・。そういう私も1,000円券に釣られて聴きに行くようになった訳ですし。

さて、今日のプログラムは「ピカソ」がキーワードと言うことですが、多少こじつけっぽい感じもしましたが、演奏はそれ相応に充実していたのではないかと思います。



1曲目のサティ/「パラード」は、予習をしておらず、申し訳ないですが初めて聴く曲となりました。モニターを撮影した今日の舞台の様子を上に載せましたが、左奥の方に本物の水が入った「水槽」が置かれているんですよね。楽器編成の中に「水しぶき」と言うのがあって、打楽器奏者が演奏中に雨合羽を羽織って、実際に水槽の水面をパンパン叩くんです。他にも、ピストル、タイプライター、サイレン、ガラガラなど、当時としてはビックリ仰天するような楽曲だったでしょうね。2日目の演奏と言うことで、練れた感じも心地良く楽しめました。今日のプログラムを通じてですが、井上道義さんは、こう言った皮肉の効いた音楽、「標題音楽」っぽい曲をとても巧みに指揮されますよね。歯切れ・思いっきりが良いですし、音楽が「生きている」と言う瞬間を味あわせて下さいます。(一方で、そうで無い傾向の曲は、表層的で乾いたような音楽を聴かせられるので、あまり好みではありませんが・・・) 2曲目の「ドン・キホーテ」、この曲がR・シュトラウスの中でも「傑作」に数えられない理由が、今日みたいな演奏を聴くと良くわかりますね。指揮者が演奏前にわざわざマイクを持って前説をすること自体、聴衆が持つこの曲に対する興味のあり具合を端的に表していたように思いますし、実際にライヴで聴いていても、「物語」としての面白さはある反面、他方で、音楽的な深みを欠いている曲だと言う印象はぬぐえなかったですかね。チェロの堤さん、今日は比較的安定していたとは思いますが、音が前に出て来ず、多少音が籠り気味で地味に感じてしまいました。オケは熱演でした。後半の「アルルの女」組曲、これは非常に優れた演奏でした。とにかくソロを受け持つ奏者が上手ですよね。もちろんそのために各所にエキストラメンバーを投入していた訳ですし。ただ、若い楽員を育てると言う意味では、自前の奏者をトップに据えるべきだとも思います。特にフルートなんかは素晴らしい団員さんがいらっしゃるんですから、なおさらそうしてあげるべきだと思いましたが。それにしても曲が良いですよね。今日の聴衆の多くの方は、この8曲から成る組曲を通して聴く機会と言うのはそう多くないと思いますが、今日みたいな素晴らしい演奏に依って、ビゼー、そしてこの「アルルの女」と言う劇音楽に興味を持って下さるはずです。

それと、弦の編成で気になったんですが、「ドン・キホーテ」は確か1stvnは8プルトまでのパート譜があったはずなんですが、今日は7プルトまでしかなく、プルト毎の割り振りが少しイレギュラーだったように見えましたし、また、2ndvnはこの曲だけ7プルト編成で、1曲目・3曲目は6プルトに戻っていました。(メンバー表に2ndvn7プルト目の方々のお名前が載っていませんでしたので、急遽2ndvnのメンバーが増員されたのかも知れません。直前にドタバタがあったのかも・・・) 折角こういう大曲を演奏されるんですから、エキストラが多くなっても、フルパートで聴かせてもらいたかったですね。



アンコールも計2曲と盛りだくさんで、井上さんのトークも舞台上でのアクションも全開でした。終わったのは17時20分を過ぎていましたかね。