2013/3/8 日本センチュリー交響楽団 第179回定期演奏会 | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます


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花粉の飛散のせいか、開演前の会場ロビーや会場内でくしゃみが頻発していましたが、演奏中ひどいくしゃみが聞えてこなかったのは幸いでした。客席はほぼ埋まり、この演奏会への期待感が感じ取れましたね。それにしても、まもなく70歳を迎える今井さんのヴィオラ、もう本当に見事としか言いようがありません。あまり「感動」というような陳腐な言葉は使いたくないんですが、聴きながら胸が熱くなりました。何にしても、彼女から発せられる音楽には「生気」を感じますよね。音程もヴィブラートも、そして右手のボウイングもまったく衰えを感じず、何度も弾きこんだウォルトンのこの曲を「骨太」に弾ききっていました。場面場面で今井さんが楽員を引っ張って行くような仕草も見受けられ、音楽が堰き止められずに、前向きに流れて行ったのは興味深かったですね。これからもお元気で、更に素晴らしい音楽を聴かせて行って下さい。ありがとうございました。

休憩後のブルックナー、曲が小泉さんに合っていたんでしょうか、非常に小泉さんらしい「流麗な」演奏だったと思います。ワザとらしいテンポの変化も無く、「一筆書き」の書を見ているような爽快さがありました。テンポは全体的に早めで、一気に聴かせきったと言う感じです。こういう7番もありだと思いますし、決して悪いとは思いません。惜しむらくは、指揮者から発せられる細かいニュアンスを、楽員が上手に感じ取れていないような感じで、少し単調な印象も持ちました。楽器間の楽想の受け渡しですが、あまり良い感じではなかったですかね。コンマスの後藤さんが、かなりザッツやアクション、目くばせを全体に送ってはいたんですが、受け継ぐ奏者がそれをすべて上手に受け止められずにいましたし、同じパッセージを違う楽器で奏する場面でも、直前奏されたセクションとは受け止め方が違うような音が出ていたような場面もあったように感じました。総じて、アンサンブルが雑っぽい、そんな感じもしました。

それから、オルガン席から良く見えるのですが、1stvnの男性楽員の方、かなり自分の世界に入りこんでおられますね。ソロ弾いているのならともかく、オーケストラと言うアンサンブルをする集合体で弾いているんですから、色んな意味でもう少し神経を使われる方が良いのではないかと思った次第です。とにかく常にアクションが大きすぎますし(同しプルトで弾いているトラの方が迷惑しているような感じ)、弱音を弾いている時、楽器を顎から離してしまっているんですよね。あれではヴィブラートをかけられませんし、決して良いと言うことはないでしょう。また、他の奏者とは全く違う弓の場所で弾いていることもありますし、明らかに他の奏者と音量が違う弾き方をしているのは非常に気になりました。音を切る場面でも明らかに他の奏者に比べ出している音の長さが短いんですよね。加えて、弓の毛を頻繁に切るため、それを排除する仕草は演奏中目障りで、その行為によって弾いていない場面が散見されました。明らかに異常な左手のポジショニングで弾いているのも、常識的には考えられなかったんですけどね・・・。この方が非常に気になってしまい、目が行ってしまうことがかなりしばしばありました。要は、アンサンブル奏者として、あれで良いのかってことなのですが、まあこのくらいにしておきましょう。

終演後、今井さん・小泉さんにサインを頂きました。ありがとうございました。小泉さんにサインを頂いたプログラムは、もう30年以上前、東京に出てまもなくの私が、どうしても聴きに行きたかった演奏会時に頂いたものです。その思い出のプログラムに快くサインを書いて頂きました。


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