最近忙しくて、ブログ更新頻度が、減っておりますカレリスタです。
マジックの話が少なくなってきましたので、皆様にマジシャンだということを忘れられる前にマジックのネタを書こうと思います。
これは数年前のお話です。
一時期テレビでマジシャンが出まくっていた頃のお話。
こんな田舎でもマジシャンになりたいという人間が続出してきました。
色々な人が働かせて欲しいとやってきました。。。
ほとんどお断りさせていただきましたけど。。。。
そのうちの一人を紹介させていただきます。
ある冬の夜。
その日のシフトは俺とタカシ。
師匠はイベントで不在。
さらにOBであるタカダさんが遊びに来ておりました。
お客さんも団体が数組と俺とタカシはバタバタです・・・・
お店の入り口で何やら黒い影がチラリ・・・・
お客さんかなぁと思ったけどポスターでも見ているんだろうと。
(店の外にはポスターなどが貼ってある。)
10分ほど経ってもやはり黒い影がチラリ。
入りづらかったんだろうと俺が店のドアを開ける。
(手品のお店だけあって怪しい雰囲気のため初めての方は入りづらいらしいのです。)
「いらっしゃいませ~」
俺は笑顔で挨拶した。
「・・・・・・・・」
20歳くらいの少年だろうか・・・・
格好はジーパンにボロボロのトレーナー。
さらにボロボロのリュックを背負っている。
なぜか片手には丸めた段ボールを持っている。
見た目も暗い感じの人です。
1人で飲みに来るようなタイプではない。
絶対、コイツはヤバイ!俺の本能がそう叫ぶ!
が、今のところお客さんの可能性があるので対応はきちんとせねば!
「いらっしゃいませ!お一人様ですか?寒いので中へどうぞ。」
すると少年は突然、
「審査してください。」
α~ (ー.ー") ンーー
何を言ってるんだ?
「ここで働かせてください!まずは俺の手品を見てください!」
店の中は客でごった返している。。。。
君には悪いが、今はそんな暇はない。
俺とタカシの二人で飲み物を作ったり食器を洗ったり、さらには手品を見せないといけない。
君がお客で来るなら我々に拒否することはできないが、そうじゃないなら、今日は勘弁してください。
なんとかお引取りしてもらおうと対応。
「申し訳ありませんが、本日師匠は来ておりませんのでまた別の日に来ていただけますか?」
が、少年は引き下がらない。
「少しでいいんで、見てください。」
だから、今はそんな時間なんてないんだってばよ。。。。
今、金曜日の22時よ。
最も忙しい時間帯なのである。
「他のお客さんもおりますので、別の日に来ていただけませんか?あなたがお客様として入店されるのなら見る時間はありますけれども・・・・」
「お願いします。少しでいいので見てください。ウラベさんに以前見てもらったことがあります。」
出た!!!!!!!!!!!!!
..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ ギャァ!!
ここでまた伝説のウラベ君の名前が・・・・・
あいつはいったい普段どこで何をやってるんだ・・・・・
こうなったらウラベに任せよう。
そう思ってウラベ君に着信を入れるが出ない。
一応、ウラベ君の紹介ということもあり、無下に断るわけにも行かず仕方なく、
「じゃぁ、10分だけうちのスタッフが見ますので。」と中に入れる。
我々は忙しいのでOBであるタカダさんに、事情を説明し、軽く見て適当に帰して!
とお願い。
一応、使えそうかどうか判断してくださいと。。。。。
冷たい対応と思われるかもしれませんが、この時期はこのような人間が多かったのです。
手品というのは、そのタネが重要なのです。
お客様から見たら超凄い手品も、実はタネさえ知っていれば誰でもできる!
というのも少なくありません。
そのため、全国各地のマジックバーで、入店してすぐに、いくつかの手品だけ覚えてすぐに辞めてしまうという事例がたくさんあるのです。
すぐに辞めるだけなら、ともかく。。。。。
近所の他のお店で、雇われマジシャン的な感じでマジックをする。。。。
そんなことがたくさん起きているのです。
だから、そんな人間を入店させてしまうと、自分たちのクビをしめることになります。
だから、スタッフ選びは慎重にならざるを得ないのです。
まぁどんな職種でも、独立したくなる気持ちは分かりますけど。。。。
心が狭いと言われるやもしれません。
けどね、手品だって超奥が深いんだよ。
俺はもう14年になります。
自分ではまだまだ未熟だと思ってます。
が、マジック始めて数ヶ月とかで、店を辞めて、別の店で雇われてマジシャンと呼ばれるようになる。。。
そんな人間はやっぱり、イヤだよねぇ~
ましてや、世間はうちのお店のOBだと認識はする。
うちの店のレベルも低くなったと思われたくもない。
まぁそんなこんなで、新人を入れるということは結構、大変なのですよ。
しばらく時間が経ち、お客さんも帰り一段落。
(|||_|||)ガビーン
まだいるし・・・・・
10分って言ったじゃないかぁ~~~~
あれから1時間強ほど経っている。。。。
先輩も横にいる。
先輩は何をやっているのだろうか?
まぁしょうがない。
その度胸に免じて、手品力を見てみるとしよう。
そして師匠に報告しよう。
そう思って俺とタカシは彼に近づいたのであった。。。。
後半 へ続く。
