ハチが亡くなったときも。
ゴンが亡くなったときも。
ナナが亡くなったときも。
如月の横にいて、励ましてくれたココがいなくなってしまった。
もう、如月に寄り添ってくれるねこはいない。
毎日、早朝に病院に通っていたこと。
一日何回もシリンジでゴハンをあげたこと。
大変だったけど、ココが生きていてくれるならそれだけで充分だった。
16年ぶりの、ねこが誰もいない生活の初日。
朝になれば、
「あ、ココを病院に連れて行かなくちゃ」
と思い。
昼になれば、
「ココにシリンジでゴハンをあげなくちゃ」
と思い。
夜になれば、
「ベッドルームにいるココの様子を見に行こう」
と思う。
その度に、現実に引き戻される。
脳が。
ココがいないという現実を受け入れることを、全力で拒否している。
昨日からずっと、頭が痛い。
会いたいなあ、ココ。