今、ココを連れて家に帰っている途中です。
先生に呼ばれて部屋に入り。
「ご家族の方には、つらいお話になってしまうと思います」
このセリフで頭が真っ白になりました。
頭がぐわんぐわん鳴り、先生の話もところどころ聞こえなくなってしまいました。
慌てて、了解を得て録音アプリを起動。
脳が聞くことを拒否していましたが、どうにか覚えていることを羅列すると。
がんが、肺やリンパ節に転移してしまっている。
抗がん剤も、今のココの体力では使えない。
余命は、1〜3ヶ月ぐらいだろう。
仮に体力が回復し、抗がん剤を使ったとして。
「効けば」余命が3〜6ヶ月に伸びる「かもしれない」。
効かない可能性も充分にある。
抗がん剤は、副作用として食欲不振もあるので、尚更今のココには使えない。
今後どうするかを、かかりつけのお医者さんと話をしてほしい。
という。
なんの希望ももてない話でした。
ココは。
もう治らないのだそうです。
オレのせいだ。
お腹切るのはなあ…なんてことを考えて、避妊手術をしなかったから。
子宮がなければ、そもそも子宮腺がんになんてならなかったのに。
駅への道すがら、涙が止まりませんでした。
今後、どうするのか。
考えなければいけません。
ココ。
一日大変だったなあ。
お腹すいたよなあ。
のど、かわいたよなあ。
帰ってすぐ。
ゴハンにしようなあ。
…どうしようなあ、これから。
お前がいない人生なんて、考えられないんだよなあ。