ハチの火葬及び粉骨が終わったのは、2日後の金曜日だった。



葬祭場から連絡があり、ギリギリ営業時間内に取りに行けそうだったので、仕事後にまた自転車で火葬場に向かう。



前の記事でも書いた通り、ヘタレのためにお骨上げも自分でできず、おまけに遺骨も、いかにも遺骨という感じにならないように、お骨をパウダー状にしてかさを減らす処理をしていただいた。


全ては如月の心が弱っちいからである。



そんなことしなくても、立ち会いで全部自分でやればその日のうちにハチと帰れたはずなのに。






葬祭場で対面した骨壺は本当に小さなもので。





行きよりはるかに小さくなったハチを入れて、鼻をグスグス言わせながら家に帰った。




骨壺を開けて、白い粉になってしまったハチを見て、また涙があふれてきた。










すると。












ココが近寄ってきた。





そして、とても不思議なことが起きた。



ココは、ハチが寝ていたワインの箱には近寄りもしなかったのに。



ハチが戻ってきたとたんに。













ハチと話をしてくれて。








そんなところにいなかったのに、必ず、ハチの近くにいてくれるようになった。



まるで、ハチを守ってくれているかのように。






しまいには。



一度も入らなかったのに。










ハチと一緒に寝てくれるようになった。



そんなことがあるのか。



二人の、見えない結びつきが見えたような気分になって、また顔がぐしゃぐしゃになった。











この数日は、ブログを見た本当にたくさんの方々から励ましのお言葉をいただき。





友人は、如月が滅入っているだろうと無理矢理に外食に連れ出してくれて。

富澤さんは、まあうまいものでも食って癒されろとお菓子を送ってくださり。

ココ丸は、この数日毎日深酒している如月にずっと付き合ってくれて。


ほんと、皆様には感謝しかありません。







だから。







泣いてばかりで、気が沈むようなブログは今日で終わらせます。


明日からまた前を向いて、ハチの分までしっかり生きていかないと。


いつも読んでくださっている皆様に、楽しい気持ちになってもらうのもオレの仕事です。




ナナは、もう15歳です。

ココ丸も、10歳になりました。

ゴンはよくわからないのですが、余命宣告を受けているわけです。


ということは、いつまた、こういうことがあるかわかりません。

またこういうことがあったら、やっぱりハチの時のようになってしまうと思います。




だから、せめてそれまでは、楽しいことを書けるようにします。




皆様に、本当に助けられた数日間でした。


ありがとうございます。






そして。



赤い首輪は。










ココ丸が引き継いでくれるのかもしれません。






ハチ、オレも頑張るから、そっちで見ててくれな。







また、君が帰ってくるその日まで。