富澤さんの昔のブログをずうっと読んでいた。

いろいろな後輩芸人さんの名前が出てくるのに、今事務所にいない方々がたくさんいる。

芸人をお辞めになってしまったのだと思われる。


如月がグレープカンパニーに所属してからも、いろいろな方々がお辞めになっていった。

一度もお話しする機会がないまま、いなくなってしまった方々も何組もいる。

新しい方々が入ってきているので、一見事務所のホームページだけ見ると、変わらない、あるいは増えているようにも見えるが、どんどん入れ替わっているわけだ。

それほどまでに厳しい世界であるわけで、辞めていった方々をとてもではないが「もっと頑張ればよかったのに」なんて言う気にはならない。

才能と努力と運、それが3拍子揃わないと売れないということを、この数年周りを見ていて痛いほどわかったからである。



テレビを意識したのは、今から約3年前。

初めて、サンドウィッチマンのお二人、U字工事さん、じゅんいちダビッドソンさんと富山で一緒にお仕事をさせていただいた日だ。

伊達さん、富澤さんともその日初めてお話をさせていただいた。

この人達のようにウケてみたいと思った。

でも、今考えると、あのときはまだ、本気ではなかったような気がする。

どこかで、(別にテレビ出なくても食えてるし)とか、スカしていた自分がいた。



スイッチを切り替えたのは昨年の4月、「メレンゲの気持ち」に出演させていただくことになったとき、さまざまな葛藤のあげく、あの緑色のジャケットに袖を通すと決めたときからだと思う。

「カッコつける」ということに決別した瞬間だった気がする。



あれから1年が経って、ほんの少しではあるが、先日の番組が話題になっているようだ。


周りの反応が明らかに今までと違ってきているのがわかる。




如月の周りでもやはり、マジシャンになったはいいがいろいろ成り立たず、辞めていった人を何人も見てきた。

あるマジシャンが辞めてサラリーマンになるときに、

「僕の分まで頑張ってください」

と言われたことがある。


もしかしたら、グレープを辞めた方々も、残されたグレープの芸人に対して、同じことを思ったのかもしれない。

だったら、おこがましい言い方かもしれないけど、ほんの少しではあるが夢を託されたかもしれない人間として、もっと必死でやらなければいけないなあと、夜明け前のこの時間に考えたりしていた。




まあ、何を言いたいかというと、


「腹が減った」


ということである。


今食うと絶望的に太りそうな気がするので、もう数時間頑張って朝に食べようと思う。



だから我慢して寝ます(´д`|||)