如月は大学生の頃、友達とルームシェアをして高田馬場に住んでいた。
広いところに住みたかったのでルームシェアをしたのだけど、大学から徒歩10分も歩かずに着く絶好の立地だったので、恐ろしいほどの溜まり場になっており、ほぼ毎日サークルの誰かが泊まりにきていた(笑)
一部の先輩は、泊まり賃として翌日のお昼ゴハンをご馳走してくれたりするのだが、そのときに先輩に教えてもらった店で一番印象に残っているのが、高田馬場にあったラーメン屋さん『べんてん』である。
如月はそこのお店の、つけ麺にメンマをトッピングしたやつ(『つけメンマ』と呼ばれていた)が大好きだった。
とにかく人気店で、11時開店なのに11時に行ったのでは全然入れない。
10時30分ぐらいには並んでおかないと、一巡目に入れないのである。
家も近かったのでしょっちゅう伺っていたのだが、やはり大学をやめてこの世界に入り、忙しくなって生活圏も変わったため行かなくなっていた。
2014年に惜しまれながらも閉店されたらしく、最終日のあたりには徹夜組まで出たという噂で、高田馬場の伝説となっていた。
その『べんてん』、全然知らなかったのだが、成増で昨年復活したらしい。
…これは、行くしかない!!
今日の午前は空いていたので、朝一番で行くことにした。
11時開店ということで、場所も変わって以前ほどの行列でもないかもしれないが、念のために10時半に着ければ充分だろうと高を括っていた。
早すぎたかな、一番乗りだろうなとか思っていた。
んで、着いてみると。
…全然充分じゃなかった。
30分前ですでに10人ぐらい並んでいる。
慌てて列の最後尾についた。
もう、行列を分断しないといけないレベルらしい。
「店舗継続のためご理解とご協力を」の文面から、周辺との軋轢に苦しんでおられるのが伺える。住宅街だもんな。
高田馬場時代も、神田川沿いにすごい行列になっていたことを思い出す。
『べんてん』パワー、半端ない。
30分待って開店。
11席しかないのだが、なんと11番目だった。危ねえ。
危うく一巡目に入れないところだった。
当時は学生だったが、今は社会人である。
あのときは、やらなかったことをやることにした。
ビール頼んじゃったもんね!
これでつけ麺が来るまで待つのである。
横のチャーシューメンマは、ビール頼むとついてくるのだ☆
この味だ。テンションが上がる。
そして、ついに。
つけ汁到着。
「麺がつけられないだろ」とツッコミを入れたくなるほどたくさん入ったメンマに、もう懐かしさで泣きそうである(笑)
どーん!!
『べんてん』だー!!
量多いー!なつかしー!
もうね、15年近くぶりですよ。
変わってないこの味。
先輩にご馳走してもらい、自分が先輩になってからは後輩に恩送りしていたこの味。
いやー、美味しかった!!
またすぐ行きたいぐらい。
つけ麺好きの皆さん、ホントおすすめです!