どうして、あんなに役者の顔が綺麗なんだ?
まるで、アニメーションのように「肌色」一色でツルッと塗られているような化粧をしている。
今、「肌色」と書いたが...人間の肌は、わずかな温度差で刻々と色が変わり、感情やその人の置かれた環境を現す敏感で複雑なものだと、私は思うのだが...
韓国ドラマの役者の顔は、厳しい寒さのシーンでも、鼻の頭やほっぺたが、まるで赤くならないし....猛暑のシーンでもダラダラと汗が臭ってくるような演出もされないようだ。
90年代に、アンドリュウ・ワイエスの人物画を渋谷のBunkamuraに見に行ったことがある。
リアルな人物画で、まるで体温まで感じられるような肌色にびっくりした。近づいて、よく見てみると、赤、黄色、青、緑...様々な色が塗りこまれている。生きている人間の薄い「皮膚」の下に、これが毛細血管のようにも見えるのだ。
私はドラマを見ていて、役者が感極まって、涙をこらえている時、鼻の頭や、頬がわずかに紅潮していくのを見ると、
「この役者は気持ちが入っているなあ」と思って、リアルさを
感じるのだが...