3年ぶりのキャッチボール | 鎌田洋次(漫画家)のブログ

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 先日、ネパールから来た男の子から『先生、キャッチボールしたいです』というLINEがあったので、『いいよ』と答えて、彼の住む家の近くの公園までグラブ2つとボールを持って自転車で出かけました。

彼は小6の時日本に来て、今は中3になります。

小学校の時、週2回で彼の学習支援に入り、冬休み、春休み、夏休みと、長い休みがあると『先生、勉強がしたいです』とLINE があり、その度に市民センターの部屋を予約してボランティアを続けてきました。

 

 中学3年になってしばらく連絡がないなと思っていたら、こんなリクエストでした。

以前も一度、市民センターのグラウンドでキャッチボールしたことがあります。それを思い出したのでしょうか?

会ってみると、身長もかなり伸びており、なかなかハンサムな顔立ちになっていて、ちょっとビックリです。子供の雰囲気はまるでなくなっていました。

 

『来年、受験なので塾に通っています』という。『そうかぁ、そこまで日本語が分かるようになったか。そりゃあ、塾の方がいいよ 塾はプロだからな』

いろいろ話しながら、キャッチボールをしているんだけど、私の投げるボールはまるでリリースが定まらず左に行ったり右に行ったりしています。指先からボールが放たれている感覚がしません。まるで右腕は棒のようです。

 

 『先生、オレ、本当は今日、彼女からカラオケに行こうと誘われたんだ』 『 え!? 彼女いるの?』

 

 『えへへ』と笑って、ちょっと自慢げな顔をしています。どうも違う学校の娘で、部活の試合かなんかで知り合ったらしいです。

    『じゃあ、キャッチボールじゃなくて、そっちへ行くべきだろう』というと、カラオケは あまり好きじゃないらしい....

 

いくら投げても感覚が戻ってきません。だんだん肩が痛くなってきたのでそろそろキャッチボールは切り上げました。 

ところで、彼が狙っている高校は、普通、この地域の外国人が受験する高校よりは偏差値が高い高校です。

  

 『とにかく、過去問をいっぱいやれ』『時間が無いから、過去問で出題パターンを覚えろ』とアドバイスしました。

 

帰り際に、グラブ2つとボール2つを置いてきました。遠慮するので『やるんじゃない 貸しておくんだ』と言ったら

笑っていました。