それは、国友やすゆき(漫画家)さんへのお詫びです。
国友さんと私は20年以上前に「週刊アクション」で同時に連載を持っていました。その間お互い、直接お会いしてお話ししたことはありませんでした。
当時私は『風の翼』というサッカー漫画を連載中で、昼も夜もないような生活をしていました。週刊誌は本当に殺人的なスケジュールで進められます。今振り返っても、よくやれたなと思います。
連載をしていると、何回かまとまって原稿が返ってきます。
しかし、私はそれを開けて、その都度、確認をすることはありませんでした。
なんというか...見るのが嫌だったんです...どっと疲れが出てくるようで...ダメだった返却テストを見るようで...才能の無さを突きつけられるようで...
5年くらい前に、仕事場を引っ越すときにさすがに、原稿を整理、確認しました。
その時、発見したのです。
そのサッカー漫画の、あるページの枠外に『国友さんの自画像イラスト』と『私の返却原稿に、このページが紛れ込んでいましたよー』というコメントを。
な...なんと、ずーっと知らなかったのです。国友さんがこんなメッセージを私に送ってくれていたことを!
恥じ入りました... 恥じ入りました...
なぜなら、連載中には何回かパーティーなどで、チラチラ、目が合っていたのです。しかし面識がありませんから....ヅカヅカ話し掛けることなんか考えられませんでした。
国友さんは『失礼なやつだな、挨拶に来ないのかよ』と思っていたでしょう。きっと...
その後、一度も、お会いすることもなく時間が経ちました。
ところがです、最近、Webで検索中に国友さんが2018年9月に亡くなっていたこと知ったのです。 びっくりしました。
あんなに精力的に連載を持っていた人が...ガンガン描きまくっていた人が...
もう永久に、会ってお詫びを申し上げる機会をなくしました。
本当に、失礼なことをしました。 鎌田をお許しください。
そして、どうぞ、安らかにお眠りください...