不妊治療を始めて半年ほどたって、体外授精3回目の判定結果が最近言い渡された。今回も着床せず。

痛みに耐えての採卵も、胚にならずにまたゼロからのやり直しだったり、本当に心が折れそうになったりを乗り越えての今回。

 

あまりにも音沙汰なしなので、次なるステップとして先生から提案されたのは、トリオ検査を受けるということ。

子宮内をもっと詳細に調べる3項目のテストらしい。そしてこれは保険適用ではないので、25万〜30万ほどかかるとのこと。

これについてはネットで調べてみると、私の通うクリニックは結構高めということが分かった。15万〜20万円で受けられるところがほとんどだけれど、まぁ通えない場所にあるクリニックのことを調べても仕方ないよね、、。私の住んでいる地域には不妊治療クリニックが一つしかないので、転院という選択肢はない。

 

そしてさらに、このトリオ検査を受けたからといって、100%原因がわかるとも限らないとのこと。(当然その後妊娠するとも限らない)なので、それだけのお金を払ったとしても確実にわかるわけではないなら、このまま採卵→胚移植という工程だけを続けていきますという患者さんも結構いるらしい。

この時の私の答えはもう1択。子供、諦める。

私的にもう十分頑張った。もうこれ以上は頑張れない。もともと夫にも話していた。これで最後ね、これでダメだったらもう子供諦めてね、と。だから妊娠判定結果や今後の方針についての説明を受けている時も超淡々と聞いていた。家に帰ってからも夫に超淡々と説明して終わった。
 
けれど。その後数日間、いろんな思いがこみあげてきた。まず、夫に我が子なるものを見せられなくて申し訳ないという気持ち。こんなに愛情に溢れていて、よく気が利いて面倒見の良い男はいい父親になったんだろうなぁと容易く想像できた。そしたら、泣けた。泣いたら、このまま諦めていいのかな?やっぱり検査受けて、不妊治療続けた方がいいんじゃないのかな?という思いも込み上げてきた。でも、これまでの治療過程を振り返ると、やっぱもうやりたくない、とも思う。
 
世の中には何年も不妊治療を頑張っている人たちがいるけれど、こんなに大変なものだとは思わなかった。肉体的、精神的、時間的、経済的にダメージが大きい。治療歴たった半年なのに私は結構疲弊した。
不妊治療をもし続けるなら、やっぱりトリオ検査を受けたい。だって今までの3回の胚移植の結果を見て先生も首をかしげてるのに、そのまま同じ治療を繰り返しても意味ないのでは?と思う。奇跡がおきることもあるんだろうけれど、私にその奇跡を望んでまた頑張るという気力がない。続けるなら検査を受けて、原因を知ってからの治療に移りたい。

が、それしにしても高くねーか?

そっかぁ、じゃあトリオ検査うけまーす♪とはならない金額。そしてあぁ、また採卵から始まりかぁ、嫌だな、、、と堂々巡りで、考えがまとまらない。ちょっと一旦休もう、ともならない。年齢的にもあんまり休んでる暇ない、と思ってしまう。
 
夫は、私が思う通りにしていいよと言ってくれる。あんなに子供はマスト、と言っていたのに、多分私の治療過程を側から見ていて大変さを分かってくれて考えも変わったんだと思う。
 
子供のいる人生だから幸せというもんじゃないことは分かってる。何かを得るということは何かを手放さなくてはいけない。逆に子供がいないことで得るものもたくさんあると思う。
いないならいないで全然いいと思ってたけれど、自分の年齢的なリミットを考えると、そんなにすっぱり割り切れなかった。
これは自分でも意外なことだった。