ぼくは明澄な光がやってくる方向を見つめて何かを探そうとしていた。
キェルケゴールの言うように、人間の本性はきっと反復なんだ。
時間は過去から未来に流れていくけど、人間の精神の時間は必ず反復が繰り返されていく。
人は失うことがわかっているのになぜ求めるのか。
生きることに伴うあらゆる哲学的な意味も、生存への漠然とした不安も、きみが送ってくれた写真の年月を逆もどりするように、あるいは未来を追憶するように、
きみが発見した氷の下に広がる光の地図の中をゆっくりと反復し彷徨する時間の記憶、記憶の時間。そのあわいをあえかに生きる。きみの中を、あるいはきみのままで。