The Magellan -21ページ目

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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境界からの光、

祝祭空間で出会う

薔薇は

花びらに

深淵を隠している

きみの愛すべき空虚も

燃え上がれ

流れる髪、無言の気層で文字になる

降ってくる花びらの最終行に

やがて戻っていく

あの夏の記憶
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きみと出会うために懐疑から抜け出す

それはどこか変化する蜜蝋に触れたいと希う手の動きに似ている

詩の本体を人工の化学物質としてつくり出すことに疲れ

住み慣れた世界から見えない海流に飛び乗った

海図のどこにも存在しない

現実のどこにも存在しない

はるかな古代の沖に向けて

ようやくいまきみにたどりついたところだ




ずっと

かなしみのなかにいた

いきることは

ただようことだと

じぶんをうらぎっていた

とつぜん

きみがあらわれて

ゆめのようなじかんのまま

こころがみたされていった

これは寓話かもしれない

でも

すべてのぐうぜんがひつぜんだと

らっかんてきにかんがえるのも

たまにはいいかもしれない

きみはいちまいの

えはがきのなかの

ゆうひのようで


きょうは

水辺がいいのかな

いいえ

中空に

いちばん近い

橋梁の上で

きみの帰りを

待っているから


大雨洪水警報発令。そして雷鳴。

ものすごい雨音でしばし打ち消された日常。不安は不安のまま。

日付が変わると、雨は上がり、周囲の水田からは、蛙の鳴き声が一斉に響いてくる。

そして、耳を澄ますと、忘れかけていた安穏が悔恨のように滲出してくるようで。

存在と無。あるいは自分の中で始源へと向かう何か。言葉に必要以上にもたれかからないとしても。ひとりを実感する。いや共感か。

誰かそこにいる?いや声なき声の水辺。季節は少しずつ深まっていく。