変化する蜜蝋きみと出会うために懐疑から抜け出すそれはどこか変化する蜜蝋に触れたいと希う手の動きに似ている 詩の本体を人工の化学物質としてつくり出すことに疲れ住み慣れた世界から見えない海流に飛び乗った海図のどこにも存在しない 現実のどこにも存在しないはるかな古代の沖に向けてようやくいまきみにたどりついたところだ
いきるずっとかなしみのなかにいたいきることはただようことだとじぶんをうらぎっていたとつぜん きみがあらわれてゆめのようなじかんのままこころがみたされていったこれは寓話かもしれない でも すべてのぐうぜんがひつぜんだと らっかんてきにかんがえるのもたまにはいいかもしれないきみはいちまいのえはがきのなかの ゆうひのようで
豪雨大雨洪水警報発令。そして雷鳴。ものすごい雨音でしばし打ち消された日常。不安は不安のまま。日付が変わると、雨は上がり、周囲の水田からは、蛙の鳴き声が一斉に響いてくる。そして、耳を澄ますと、忘れかけていた安穏が悔恨のように滲出してくるようで。 存在と無。あるいは自分の中で始源へと向かう何か。言葉に必要以上にもたれかからないとしても。ひとりを実感する。いや共感か。 誰かそこにいる?いや声なき声の水辺。季節は少しずつ深まっていく。