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The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ




この頃、しばしば「乏しい時代にあって何のための詩人なのか。」というドイツの詩人ヘルダーリンの有名な言葉が脳裏をよぎる。

詩人であることは、人間であることを、芸術として生きることでもあろうし、

また、悦びの中に憂いを、憂いの中に悦びを噛みしめることでもあろうか。

そして、豊かさとはいかに蓄えたかではなく、いかに他者と分かちあうことができたかなのだろう。

普段、なにほどの言語表現ができているのか、甚だ疑問だが、志だけは高く持ちたいと思う。




誰にも気づかれないように

暮れていく街を

パステルカラーで染めよう

奇跡がおきる場所は

心の中にこそある

きみとめぐりあった意味を

ふと考える

まつりのあとにみた

名前の知らない花

はるか遠くで

きみの波動を感じた
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つもりゆくふぃるむのような

ぐうぜんのじかんを

みちのくうかんで

だきしめることで

いまきみのなかにねむっていた

すべての

きずながよみがえり

だれもしらない

よるがゆっくりと

あけていくのだ

いのりよりもふかく

しずかにただしずかに

てんめつするうちゅうでかみは

るりのひかりをこおらせ

よいんをただひとりたのしむ



美しい麦は麗らかに揺れながら

ずぶ濡れの朝日を連れてくる

昨日が

今日をつくるなら

どんな明日を目指すべきなのか

授けられたひとつの花の意味

その無限の小宇宙を

ぼくはきみに見い出そうとしている




二人分の足音が

突然、水辺から消えて

ゆっくりと僕の身体を侵食していったのは

いつのことだったろうか

いくつもの時間と空間を超えて

空っぽの果実が

庭先で哭いている

この夕焼けはどんなふうに見えますか?

僕はきょうも

未知のきみと出会うために

異数の世界の入口で

耳を澄ましている