The Magellan -104ページ目

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

The Magellan-110203_0714~01.jpg

まぶしい朝日を受けて

遠いそらのくにのわたがしが輝いているようだ

ミスチルのうたのように

どんなフレーズも
どんな感情の起伏も


目覚めた瞬間のきみをめぐる思いとなって

いまを超えていく
The Magellan-201102020648000.jpg

そうかきみはまた、うたのひとつさきをあるきはじめたのだ

ひづけをこえたあついことだまにふれると

けがれなきものがふたたびふっかつするように

ゆめがかじょうにふくらんでくる

きみのせいちは

かこにもみらいにも
ぞくさないみちのえんしんりょくで

ぐるぐるとまわりながら

ときおりあらわれるやおろずのかみたちと、ちぎりちぎって

むげんのそら、にじむきおく

さいごはひかりにみちびかれるままこのほしをのがれていく

ゆうげんのにくたいのけいふをしずめるために

きみはまたうたのひとつさきをうたいはじめる
The Magellan-110202_0711~01.jpg

放射冷却で外気温マイナス9度

なんとも皮膚に突き刺さるような寒さである

それでも積雪がなかったので、交通秩序は平常時に戻りつつある

日中は大いなる日差しができるだけ雪を溶かしますように
The Magellan-201101290848001.jpg

これは、昨日、ボスから届いた笹井宏之さんの歌集のタイトルである。

佐賀県生まれの笹井さんは、重度の身体表現性障害という想像を絶する痛みの中で、「風が吹く、太陽が翳る」。そうした感じで歌を読んだ。

そして、26歳の短い生涯を彗星のように駆け抜けた。

ひとさらいとは、「人の心をさらう、浄化する」という意がこめられているようだとご両親のあとがきに記されている。

ひたひたと伝わってくる命への思いとかなしみ。短歌的共同体の中で、苛烈な夢が発光し、まさに心がさらわれていく。



水田を歩む クリアファイルから散った真冬の譜面を追って

骨盤のゆがみをなおすおかゆです、鮭フレークが降る交差点

少しずつ海を覚えてゆくゆうべ 私という積み荷がほどかれる

美術史をかじったことで青年の味覚におこるやさしい変化

ひろげたら羽根がいちまい落ちてきてそれから軽くなったつまさき
The Magellan-201101311619000.jpg

ようやく一服できるのだろうか

束の間の安堵感のなかで季節は巡り

内なるエネルギーを胸に

きみの眠る幾千の夜へ