微熱 | The Magellan

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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過ぎ去った日々に
貿易風が吹く
コインランドリー帰りに
葉を落とした木々を見上げると
透けて見える敬虔な空
照明を背中に浴びながら
不眠でも身軽に歩けないものか
トラック競技が得意だったが
練習は勾配のない坂ばかり選んだ
楽天家の仮面をかぶって
ほうれん草を茹で
手元に残った銀貨で
きみを笑顔にさせた
懐かしいドロップ缶を
ポコンとへこませながら
引き出しを開けると
地球の天気はまだ曇りらしい
天使が現れる時間が過ぎてから

もうだいぶ齢を重ねた

一本の道を歩くほどに

ひそやかに気化をはじめる
わたしたちの微熱