過ぎ去った日々に
貿易風が吹く
コインランドリー帰りに
葉を落とした木々を見上げると
透けて見える敬虔な空
照明を背中に浴びながら
不眠でも身軽に歩けないものか
トラック競技が得意だったが
練習は勾配のない坂ばかり選んだ
楽天家の仮面をかぶって
ほうれん草を茹で
手元に残った銀貨で
きみを笑顔にさせた
懐かしいドロップ缶を
ポコンとへこませながら
引き出しを開けると
地球の天気はまだ曇りらしい
天使が現れる時間が過ぎてから
もうだいぶ齢を重ねた
一本の道を歩くほどに
ひそやかに気化をはじめる
わたしたちの微熱
