重なる 雲のちがれ 素描された過去に ささやかに抵抗する はかない夢 風化のまえに 花弁は美しく朽ちて あどけない幻想を 砂から吸い上げる うごめく種子の交接 あるいは 書物のなかの鉱石 読まれないもどかしさが じりじり高まると 近代に挫折した きみの手が重なる