「現代詩手帖4月号」
ゼロ年代の詩意識とは
まず、ピンとこなかったゼロ年代詩という言葉。
むしろ強い違和感というか、正直、意味がわか
らなかったのだ。
かつて70年代詩、80年代詩という括り方で
詩の特徴を語られた時代は確かにあった。
考えてみれば、音楽やアートもそうかもしれない。
しかし、10年単位で振り返るということの意味が希薄に
なってきている。
おそらくは、90年代あたりから、詩は読まれなくなり、
自分の中で、90年代詩の定義が確立されないまま、
2000年以降のゼロ年代という10年間の総括が始まった
ことへの違和なのだが。
「突破口はどこにあるか」で、5人の若手の詩人たちが
対談している。水無田気流が語るように、日本の文化
状況には、ポストモダンが一個の流行のように消費され
て終わってしまっている部分があり、本当は、現状の
経済社会構造や文化論的転回の反映として、詩を含めた
日本語の言語表現のあり方全般を考えたほうがよいと思う。