2005年、米国の大統領経済諮問委員長が
当時のブッシュ大統領に月例経済報告を行った.。
その際、委員長は、ダークスーツを着ていながら、
淡褐色の靴下をはいていた。
大統領は、その色合いがよほど気になったらしく、
「そいつをどこで買ったんだ。色が合わないぞ」
と忠告する。
しかし、彼はひるまず、
「GAPで3足7ドルで買いました。」
と答えた。
そして、経済チーム全員とチェイニー副大統領までが、
淡褐色の靴下の着用をはじめた。
ブッシュ大統領は、それを見てたまらず噴き出したが、
周囲の者を自分に同調させた彼の性格や人柄を評価した。
そして、グリーンスパンの後任として、彼をFED(連邦準備制度)
の議長に任命した。
彼こそが、ベン・バーナンキである。
しかし、バーナンキはヘッジファンドの規制に消極的で
激しい投機を見過ごし、金融リスクを過小評価していた。
これが、サブプライム対策の遅れを招いた。
昨今の金融危機は、人災だといわれている。
歴史に、もしもは通用しないが
もしも、バーナンキがGAPの靴下をはいていなかったなら…、
もしも、ブッシュ大統領が、カラーコーディネートに対して
強い信念を持っていたら…、
などと思ってしまった。
危機に際して必要なのは、柔軟性と決意なのだろう。
