クルマと人の写真館-サニー
最後のFRサニー・B310型。5ドアのサニー・カリフォルニア。


京都を旅していると、さすが千年の都というだけあって、古さが俄然輝きをます。

近代的なビルの狭間にすさまじく古びた寺や神社が威厳を保って鎮座間している姿

はやはり京都ならでは。

それは、クルマにおいても同様。1979年デビューのサニー・カリフォルニア、実に中途半端な

クラシックカーは、この地にいると得たりとばかりの存在感を示す。

思いのほか小さいボディを利して、カリフォルニアというなんだか地に足の着いてない名前の車が

お寺の脇の小道をそそくさと駆け抜けていく。西海岸の風は30年たった現代でも健在だった。

京都以外では決してはまらない光景だろう。




クルマと人の写真館-fmon

近年のフェラーリは王様のようだ。

12気筒ならまだわかる。だが、V8スポーツフェラーリの頂点430にして、

あれほどでかい必要がどこにあるのか、実に疑わしい。


大きいことがえらいのか。

金持ちの心はどこか貧しいんじゃないかと思う。


(つまりひがみだ。)


そもそもフェラーリのロードカーは「金持ちのおもちゃ」として生まれたんだから

しょうがない。見栄の塊こそ、こいつの本性である。


だが、昔の金持ちはもう少しこれを“おもちゃ”として楽しんだ。

死ぬほど重いハンドルと、ひさが悪い人では踏んでもびくともしない

クラッチ。見た目の流麗さとは程遠いアスリート能力を要求されるこの

マシンをいとも涼しげに扱い、ここだけは昔から今まで変わらず他の

追随を許さないエンジンの官能的な嘶(いなな)きを残して去っていく。


そう、

見栄は、所有することではなく、操ることにあった。

だからどんな金持ちでもこれに乗れたわけではない。


周りの人の羨望と妬みの視線を一身に背負って走るわりに、ちっとも楽じゃないんだから

これに乗ってご満悦な人は尊敬に値する超人的な見栄っ張りとみて間違いない。


そんな、

フェラーリ乗りの修羅の道が、解放されるのは80年代も後半のことである。

フェラーリ・モンディアルtは1989年、348に代表される次世代フェラーリの

先鋒としてデビューした。

特徴は何よりミッドシップなのに4座備わっているということだった。


後席の場所にエンジンがあるからミッドシップなんじゃないか?

後席の後ろにエンジンがあったら、そりゃリアエンジンじゃないの?

と、当時私は悩んだものだ。

要は、ホイールベースが長く、後席が狭ければ2+2のミッドシップになる

ということらしいのだが、多くの超人的な見栄っ張りどもも思うことは私と同じで

これは「解せないフェラーリ」に映ってしまったようだ。


中古車価格も安く、何か影の薄いモンディアルであるが、「t」の文字が物語る

横置きギアボックスや、セミオートマを採用したり乗りやすい現代フェラーリの

第一歩であったことは間違いないだろう。


このモンディアル、

20年も昔のホラー映画「ヒドゥン」の冒頭に登場し、スピード狂の異星人に操られ、

ポルシェと街中で世にも刺激的なカーチェイスを演じている。

なんだかあの映画のことについては多く覚えてないが、モンディアルのかくも

フェラーリ然としたアクションと、スポーツカーが好きな異星人という、やや無理

な設定ばかりは強烈に私の頭に焼き付いているのでした。。。


今、見栄じゃなく、あの伝説のプランシング・ホースに触れたいなら

これしかないと思います。




スズキというのは罪深いメーカーである。

その昔、

ホンダやヤマハがバイク市場で、高性能ぶりで競争しつつも、お互い常軌を逸しないくらい

の進化でとどめているところにスズキが現れ、どうにもならない超ハードな高性能・高スペックな

バイクを出してくる。

ガンマ、GSX-Rの登場はまさに激震だった。


「ああ、スズキやっちゃったか。。」

嘆息しながらもホンダとヤマハはそれに付き合わざるを得ない。

勢い、250ccクラスも400ccクラスも、

果ては500cc、750ccまでレーサーレプリカ戦争が勃発し、

バイクの存在感は非常に偏ったものになり、

長い目で見れば市場を壊滅させてしまう。


馬力やコーナリングスピードだけではない、味のある乗り物を

あそこのメーカーは出せないのではないか?


私はそういう80年代後半の感覚で、

世にも、塩梅を知らないメーカーとしてスズキをみていた。


クルマと人の写真館-2ban

だから、このラパンも最初はダイハツだと思ってた。

(かわいいけど、オンナに媚びてない雰囲気がいいな。)


まさか、アルトワークスなど軽自動車業界でも“おイタが過ぎる”スズキがこんなのを作っていようとは

やっぱり、時代はエコなのかと思いを新たにした。


このラパン。この素の状態でも十分かわいいし、かっこいいのだが、ルーフに専用のキャリアを

つけると、ミニやルノー・キャトルを彷彿とさせる独自の世界が現出する。


4万円とすこし余計にだして、これはつけるべきだ。


クルマと人の写真館-rapan3