「ありがとう、よい一日を」

この言葉をフランス人は毎日の中で当たり前のように何度も口にする。

もちろん私もそうなった。

日本では「ありがとう」までは言うけれど「よい一日を」はつけないよね。

習慣の違いだから心の中では呟いているかもしれないけど

言葉にされるのと出さないのとではやはり違ってくるものだと思う。

家族にも、友達にも、パン屋さんでも、スーパーでもバスやメトロで

ただ隣り合って少し言葉を交わしただけでも。

ご縁があって、アメーバのワタナベ薫さんのブログを読むようになった。

「すれ違いざまの祈り」というタイトルで心を打たれる話が書いてあった。

すれ違いざまの祈り

私も「世界中の人が幸せに」ってな象徴的なことは何だか自分では薄っぺらくて祈れなかったけど

すれ違いざまの祈りは自分にあってる気がして実行するようになった。

通勤で乗るバスやメトロの運転手さんに、ちゃんと声を出して「ありがとう、よい一日を」

といい、心の中で「どうぞ怪我や事故に遇いませんように」と。

同じ車両に乗り合ってる人たちには「今日一日無事に過ごせますよう、新しい明日を

迎えられますように」と。

ここではそれにちゃんと答えてくれる運転手さんたちがいる。

目線だけで笑ってくれる人がいる。

みんながそうとは言わないけれど人間らしくて素敵な習慣だと思う。

関西の、それも下町育ちだから昔から他人様とのいきなりのやり取りも苦にならない

私だけどこの言葉がけには根底に人間愛が感じられてすごく好き。

成り行きで来た割には長いことやっていけてる秘訣のひとつかもしれない。

今日もバスの運転手さんにちゃんと言え、彼も同じく返してくれた。

それだけで、朝早く暗いお天気の中仕事に向かう気持ちを暖かくしてくれる

自己満足でシアワセな習慣