邂逅 | 益田郁弥の無灯火の術

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『返せセリヌンティウス』




「プルルルー!プルルルー!」

メロス母「はい、もしもし。あっ、メロス?ちょっと待ってね。 メロスー!セリヌンティウスちゃんから電話よ!」

メロスは二階から降りてきた。

メロス母「セリヌンティウスちゃんから電話。あんた、髪ボサボサじゃない。」

メロス「うるせーな、触んなよ!」

メロス母「セリヌンティウスちゃんみたいに短くしなさいよー。」

メロス「うっとうしいわ!どっか行けや!」

メロス母「あー怖い。」

メロス「はい、どうした?」

セリヌンティウス「いや…あのさ、お前から借りてたポケモンのゲームなくしちゃったんだよね。」

メロス「はっ?ふざけんなよ!どこでなくしたんだよ!?」

セリヌンティウス「たぶんバスに乗ったときに、落としたんじゃないかなって。」

メロス「それいつなんだよ!?」

セリヌンティウス「一ヶ月前。」

メロス「お前落とし物一ヶ月経ったら処分されんだぞ!」

セリヌンティウス「マジで?でも、なくした日が先月の30日だから、ギリギリ経ってない。」

メロス「……処分の日、今日じゃねぇかよ!!」

メロスは走った。

メロスはセリヌンティウスに殺意を携えながら走った。

メロスはセリヌンティウスと絶交を心に決めながら走った。

メロスはセリヌンティウスって前から思ってたけど、鼻の形腹立つんだよな。と思いながら走った。


メロスはもはや笑っていた。



メロス「着いた…。すいません!ポケモンの落とし物ありませんか?」

事務員「ポケモン?あー。ゲーム?最近そんなの無かったけどね。」

メロス「一ヶ月前一ヶ月前なんですけど、もしかして処分したとか!?」

事務員「いや、ゲームの落とし物は無かったよ。」

メロス「えっ?」


メロスは帰宅した。


「プルルルー!プルルルー!」


メロス「はい、もしもし。」

セリヌンティウス「あっ?メロス?ごめん、俺の弟が持ってたわ。」


メロスは激怒した。