認知症一人暮らしに挑戦したものの
私の母はアルツハイマー型認知症です。
一人暮らしが難しくなった母を引き取り、夫や子どもたちと一緒に暮らしています。
母が一時期、実家で一人暮らしをしていた期間がありました。
もう認知症であることが分かっていて、数週間後には私の家に連れてくる予定でした。
別件で入院していて、認知症がみつかった母。
担当医に「一人で暮らすのは難しいから、このまま退院はさせられない」と言われ、
私が引き取ることになりました。
ただ、本人は自分が認知症だとは理解できなかったので、
ひとまず身体が治るまで、私のところでお世話になる、くらいの気持ちでした。
入院中に「一度家に帰りたい」と何度も言う母。
担当医が「今なら落ち着いてるから帰れるのでは」と言い出しました。
私としては、これが最後になるかもしれないから、
少しだけでも自分の家で暮らさせてやりたいと思ってしまったのです。
友だちに会わせてあげたかったのもあります。
私が実家に行けるのは、仕事の都合を考えても3日間が限度。
迎えに行くときだけです。
退院手続きは親戚にお願いしましたが、それ以降は母が一人で暮らせるよう、
いろいろな手段を考え、ネットや電話を駆使して準備を整えました。
その期間はたった2週間。でも、それはそれは大変な2週間でした。
実は、看護師さんは最後まで退院して一人暮らしすることに反対されていて・・・
「先生はOKと言うけど…本当は病院から直接娘さんの家に行ったほうがいいと思う」
と言われました。
それは正しかったです。
やっぱりお医者さんより看護師さんのほうが、母と接する時間が長いですから、
母の状態への理解が深かったのでしょう。
「生活する」ことに対する想像力も、女性のほうが的確だったかもしれません。