白髪染めへの執着
私の母はアルツハイマー型認知症です。
一人暮らしが難しくなった母を引き取り、夫や子どもたちと一緒に暮らしています。
認知症の母は、すぐに記憶が抜けてしまいますが、
自分がこうと思い込んだものは、根強く残っているようで、
言ったことを忘れてしまうおかげで、
余計に何度もしつこく繰り返して言ってきて、困ってしまいます。
母が執着するものの一つが「白髪染め」です。
毎日のように、白髪染めのことを言ってきます。
以前自分で家で染めていた記憶しか残っていないので、
「白髪染めまだあるかしら」と何度も聞かれます。
(下手すると一時間おきに聞かれることも)
そのたびに、「白髪染めは美容院でやってもらうから、今度予約するね」と返します。
すると母は「え?美容院で?」と初めて聞いたような顔をします。
このやり取りが延々と繰り返されるのです。
もう美容院で何回も白髪染めをしているのに、どうにもインプットされません。
現在の母は、一人で立っているのが難しいので、
自分で洗面台でシャンプーをしたり、毛染めをしたりするのは難しいでしょう。
しかし、「できない」という事実を理解することができません。
何度言っても、顔を合わせると「白髪染めようと思うんだけど」と言われるので
顔を合わせる機会を少なくしようと考えてしまう今日この頃・・・
母の部屋へ行く足が遠のいてしまいます。
母は毛染め剤にアレルギーがあるので、本当は何もしないのが一番なのですが、
本人がどうにも納得せず、白髪でデイサービスに行くのが嫌のようです。
部屋にいるときは、常に卓上鏡をのぞき込んで、髪の毛チェックをしています。
この執着心はどこからくるのか?
デイサービスに行って人に会うのに気になるから、と考えれば、
悪いことではないのですが・・・
今日も頻繁に鏡を見ては髪をとかしています。