会話するのは気が重い

私の母はアルツハイマー型認知症です。

一人暮らしが難しくなった母を引き取り、夫や子どもたちと一緒に暮らしています。

 

私は一人っ子なので、母にとっての家族は私一人です。

だからこそ、あまり相性が良くない親子だとしても、

引き取って一緒に暮らすことを選択しました。

 

しかし、正直なことをいうと、母と会話するのは気が重いのです。

認知症になってから、母は雑談や何気ない会話ができなくなり、

黙っている時間が長くなりました。

 

気まずい沈黙ではないので、それはそれで良いのですが、

時折口を開いて出る言葉が、大抵私にとって「聞きたくない」発言なのが困ります。

 

「デイサービスはもう行かない」

「今日は一人でお風呂入る」

「友達が今度泊まりにおいでって言ってるの」

「友達に早く帰っておいでって言われたわ」

 

どれも返答に困る話ばかりで困ります。

次第に、母が口を開くと何が出るのか怯えるようになってしまいました。

しかもこれ、第三者が一緒にいるときは言わないのです。

(他の家族がいるときは、黙ってるか、当たり障りのないことしか言いません)

私と二人きりになると、待ってたかのように言うので、余計こたえます。

 

だから、母と会話するのが気が重くなり、

罪悪感を感じつつも、ついつい一緒にいる時間を短くしてしまうのです。

 

認知症の症状は、身近な人に強く出ると本で読みましたが、

話す相手によってここまで差が出るんだなと、認知症の不思議さを感じます。