木更津航空祭に登場した痛コブラ、塗装をし直したものではなく通常の機体にステッカーを自作して貼ったものなんだそうです。
そのためよく見るとイラストの下に注意書きや機番など通常のマーキングが確認出来ます。
キットではこれらのペイントをデカールで再現するので、機体ほぼ全面にデカールを貼るというそこそこ難易度の高い作業が要求されるわけです。
自衛隊の装備はそのほとんどが半ツヤ~ツヤ消しで塗装されているため模型用の塗料も当然ツヤ消しになっています。
この「ツヤ消し」が曲者で、デカールとの相性が非常に悪いんです。
ツヤ消しの塗面は肉眼ではわかりませんが細かな凹凸があって(それによりツヤ消しに見えます)デカールが密着しないためにシルバリングという現象が起こります。
これまでの僕の作品を見ていただくとわかりますが、光線の角度によって浮いたデカールが白く光って見えるんですね。
よく、デカール軟化剤を使うと密着させられると言われてますけど、それにも限界があって僕の経験ではツヤ消しの塗面においてシルバリングを完全に防げたことは一度もありません。
これまでの作品では部隊マークや所属表記などの小さなデカールをいくつか貼る程度だったので多少のシルバリングは仕方ないものとして妥協してきましたが、今回はそのデカールがキモでありシルバリングが出てしまうと機体の美しさが著しく損なわれてしまいます。
そこで、まず基本塗装をしたら全体にクリアを掛け1度塗面を光沢仕上げとし、デカールを貼り終えた後に今度はツヤ消しクリアを掛けてツヤ消しの塗面に戻すという方法をとることとしました。
これなら手間はかかるもののデカールを密着させられるうえツヤの統一とデカールの保護も期待できて一石二鳥・・三鳥?です♪
仕上げたコクピットを挟み込んで機体を接着、接合部を整形した状態です。
この段階でキャノピーを取り付けます。
窓をマスキングしたら窓枠部分に黒を吹き付けておきます。
この上から機体色を吹き付けると内側の黒が再現でき、さらに透け防止にもなるわけです。
基本塗装完了。
ここから全体にデカールを貼っていきますが・・果たしてどう仕上がったでしょうか!?
次回、完成作品をご覧いただきます(^-^)/
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