今日は機体上面を塗装します。
上面色は中島系暗緑色にネービーブルーを加えたものを使いました。
塗り分けラインは波型となっているので少しめんどうです。
マスキングテープの縁を不規則な波型に切って貼ることで再現しましたが、出来上がりのラインに少々乱れが見られたのでリタッチによる修正を施しました。
写真下が修正後です。
これはカウルフラップの位置を示す警戒帯なのですが、ここは震電のミステリーとも言われる箇所で、これが描かれているのが右舷側か左舷側か今もって明確になっていないのです。
これまでの書籍等では右舷側にあったとされており、その根拠となる8mmフィルムからのコマ撮り写真も掲載されていました。
ところが市販されているDVDの映像では左舷側にはっきりと確認できるシーンがあるのです。
ならば両側にあったのではと考えられますが、初飛行時と思われるパイロットが乗りこむシーンでは今度は左舷の警戒帯がないように見え、さらに先の書籍掲載の写真がフィルムの裏焼き・・つまり右側と思われていた写真は実は左側であったことがわかっています。
話がややこしくなりましたが、要するに左右共に「片側にしか警戒帯がない」資料が存在するというわけです。
本作では、諸説ある中から「この警戒帯は乗降用の梯子をかける時にカウルフラップを破損させないためのものであり、パイロットの乗降は左側から行うのだから警戒帯は左舷側にあるはず。」との説を支持して左舷側としました。
機体といっしょに側翼も機体上面色で塗装しました。
あとはキャノピーの塗装が残っていますが今日の作業はここまでです。
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