さて今日から震電の制作に入るわけですが、実はこれ・・発売が今から31年前の1981年という古いキットで、そのため考証や部品構成などがけっこう大雑把に作られています。
今の目で見ると手抜きと言えなくもないのですが、当時はこのくらいがスタンダードでしたから、出来がよくないと決めつけるのはいささか早計と言わざるを得ません。
31年間現役で販売され続けているのがその証拠で、原型が優れているため完成時の雰囲気が抜群に良く、1/48スケールの代表キットとして定評があるのです。
が、そのぶん制作には手間がかかるわけで、中でも最大のネックとなるのがパネルラインが凸モールドであるという点です。
今のキットはパネルラインが凹モールド(筋彫り)となっているのが普通で、凸モールドのキットの制作はこれに準えて凸モールドを削り落として凹モールドに彫り直すという工作が定番となっているのです。
これがかなり難しい作業で、全体に均一な筋彫りを入れるにはかなりの経験と卓越した技術が必要です。
僕もかなり前に試みたことがあるのですが、結果は惨憺たるものとなってしまい、それ以来筋彫りは大の苦手となってしまいました。
それが今までこのキットを無視してきた理由なのですが、半年ほど前、模型誌に「パネルラインは必ずしも凹になるわけではなく、外板が重なり合う部分は凸に見える場合もある」との記述があったことから考えを改めたのです。
凸モールドのままでもOKなら1/48震電を作ってみよう!・・と。
パーツを見るとなるほど凸モールドでパネルラインが表現されています。
これはこれで繊細なラインがきれいではあるのですが、やはりくっきりし過ぎているので目立ち過ぎないように全体を軽く均すといい感じになるでしょう。
次回から実作業に入ります。
ランキングに参加してます。応援(ポチっと)していただけるととてもうれしいです!

