1/48零戦52型制作日誌14~仕上げ | 行雲流水

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自由人まふの日々の記録

組み立て、塗装、デカール貼りの基本工作が終われば一応の完成ということになりますが、今回は仕上げについて考えてみましょう。


飛行機、戦闘車両、ロボットなどメカ系の模型には大別して2通りの仕上げ方があります。


1つは新品、もう1つは使い込んだ状態の再現です。


新品の機体(車体)を再現するなら組立説明書通りに作るだけでよいのですが、使い込んだ機体を再現するには汚れやダメージなど「使い込んだ痕跡」を施すことが必要となります。


今回は「使い込んだ機体」として仕上げることにしました。


それはこの機体が「敵機を60機撃墜した」機体だからです。


撃墜マークはスコアに応じて随時増えていくものなので新品の機体に60個の撃墜マークが付くのはおかしいことになります。


60機撃墜した時点で乗り換えたと考えればそういったこともあり得るのですが、もっと少ない撃墜マークのこの機体も写真が確認されているので、やはり60個の時点で新品ではなかったと考えるのが妥当と思われます。


具体的な演出としては「塗装の剥離」「排気による煤汚れ」が定番ですが、今回はそれに加えて「風雨や日光による退色」の表現を試みてみました。


模型人まふのぶろぐ
塗装の剥離


模型人まふのぶろぐ
煤汚れ


基本色にオリーブドラブ、薄松葉色、自作の赤茶色を重ねることで、表面の暗緑色が色褪せて下地の防錆塗料がうっすらと見えてきた状態を再現してみました。


模型人まふのぶろぐ


実機はこうした劣化がもっと激しかったことも考えられますが、模型としての見栄えも考慮して表現は控えめにとどめました。


あとはアンテナ先端から尾翼まで空中線を張るといっそうリアル感が増すのですが、このキットはアンテナも尾翼もかなりエッジが薄く、線を取り付けるための穴を開けることが僕の腕では困難であると判断し省略しました。


模型人まふのぶろぐ

模型人まふのぶろぐ
この薄さ!


ちなみに専門誌の作例でも空中線は張られていませんでした。(言い訳です!)


機体はこれで完成ですが、このキットには搭乗員のフィギュアが付いていますので次回はそれを仕上げます。



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