パーツの整形、表面処理まではいつもと同じ。ただ今回のキット、付属の完成写真を見るとどうやらサフレス仕上げのようです。
最近あまり聞かなくなりましたがサフレス仕上げというのは一時期大流行した仕上げ方法で、下地にサーフェイサーを使わないことからそう呼ばれます。
通常レジンキャストキットの場合、塗料の定着を良くする目的で塗装前にサーフェイサーを塗布しますが、サフレス仕上げはメタルプライマーというもので下地処理を行います。その理由はサーフェイサーが不透明であるのに対してメタルプライマーが透明な下地剤であるため、クリア系の塗料で肌色を表現するとキャストの質感が生かされて肌に透明感が得られるからです。
メタルプライマーも各種ありますが、僕はこれを使っています。
とくに女性フィギュアの場合は効果が大きく、若い女性特有の瑞々しさが表現できることで人気があります。
が、この方法にも欠点があって、経年変化により肌が黄色みを帯びてくるのです。これは材質のレジンキャストが時間と共に黄ばんでくることが原因で、サフレス仕上げがレジンキャストの風合いを利用する手法である以上防ぎようがありません。それを見越して肌色を若干赤みがかった色みに振る方法もありますが、これだと新しいうちは不自然に見える危険性もあるように思います。
そこで今回この現象を少しでも軽減させるために、敢えて作例と同じサフレス仕上げを選択した上で新たな方法を試みようと思います。
それは下地と肌色の間に白の層を加えるという方法です。Mrカラーのベースホワイトやガイアカラーのアルティメットホワイトではない普通の白を薄くかけることで、ある程度透明感を残しつつ黄色みを適度に隠ぺいしてくれる効果が得られるような気がするのですが・・果たして結果やいかに!!! 続く
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