あなたの欲しい完成品は? | 行雲流水

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自由人まふの日々の記録

さて今回は、メーカー製キットのほとんどが取って代わられた「完成品」というものについてのお話です。


今、巷にはいろんな完成品があるわけですが、一口に完成品と言ってもガチャポンや食玩からメーカー製のコールドキャスト完成品までその種類はさまざまです。製作代行業者に依頼してキットを完成品に仕上げてもらったものもとりあえず「完成品」と呼ばれます。


で、ここで考えて欲しいのは『あなたはどんな(どのクラスの)完成品が欲しいのか』ということです。


まず、「とにかく安けりゃいい。」というのであればガチャポンなり食玩を購入されるのが良いですね。最近のそれらは目を見張るほど出来が良く、大きなお友達のコレクションとしても十分なクオリティーを持っています。


大きさに不満があるならいくつかのメーカーから出ているPVC完成品が良いでしょう。当然ガチャポンなどよりは値が張りますが、元はガレージキットとして販売されていたものもしくは販売されるべき原型がベースとなっていますので大きさも造形もそれなりに満足のいく製品であろうと思います。


でも・・所詮は量産品。材質も同じだし、仕上りもやはりガチャポンの延長線上が限界と言わざるを得ないのも事実ではあります。


では「そこそこの金額は出せる。」場合はどうでしょう?この場合はコールドキャスト完成品に手が届きます。これらは材質がキットに使用されるウレタン樹脂に石膏等を混入したものですから強度の点では合格でしょう。PVCのように重さでヘタることもありません。実際に購入されてその出来に満足されているならそれでOK、それ以上お金を出す必要はありません。


でも「いや、予算はかかっても量産品じゃない完成品が欲しい。」もしくは「完成品として発売されてないキットの完成品が欲しい。」となると工房に委託して製作してもらうということになるわけですが、僕に言わせればこの場合が一番「どういった完成品が欲しいのか」をはっきりしておく必要があるように思うんです。


何故ならそれによって依頼する工房も変わるでしょうし、金額に見合う満足が得られるかどうかも決まってくるからです。


ほとんどの業者はそれ相応の完成品を作ってくれるでしょう。実際にご依頼になった方、どうですか?その作品に満足されましたか?満足されている方はこれ以降はお読みにならずともけっこうです。読んでも無意味ですから。

でも・・依頼して作ってもらったけどなんか違う・・。とか、イメージが違う・・。とか、何かわからないけれど今ひとつ満足いかなかったという方はもう少しお付き合いくださいね。


それは何故なのか?技術的にはそれなりに出来ているのに・・。

それはね、フィギュアってたぶん絵画と同じで技術だけが全てではないからですよ。お世辞にも上手いとは言えない絵なのに何かしら魅かれるものがある・・みたいなね。

たとえばスケールモデルなんかは対象が工業製品ですからとにかく実物そっくりに作る技術が評価の全てです。でもフィギュアは作り手の個性が反映します。いいかっこ言えば思い入れや愛情みたいなものが・・ね。


ぶっちゃけ、好きで作ったものと仕事で作ったものとではどこかしら違うってことですよ。


同じお金を出すなら「GKを作ることが好きなモデラーさんに最初から最後まで精魂込めて作って欲しい」と思いませんか?


もしあなたが自分だけ特別な完成品が欲しいと思うならそういう「模型の好きな職人さん」が運営されている工房に依頼されることをおすすめします。

家建てるのだって大手建築会社より町の大工さんが細々とやってる工務店のほうが良い仕事したりもするでしょ?ね!

ちなみに僕も細々とやってますけど・・別にウチでなくて結構ですよ。


他にも愛情を持って制作されてる方はいますよ。探せば見つかります、きっとね(^^)



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