前回の疑問について調べてみましたが、経年変化によってレジンキャスト(無発泡ウレタン樹脂)が脆くなったという報告は見つかりませんでした。
ただ、ガレージキットの素材に使用するキャストには流動性を高める目的で揮発性の油分が混入されており、硬化後数か月から数年にわたってその油分が揮発しきるまで成形されたパーツが収縮を続けます。余談ですが、どんなにきれいに継ぎ目の処理をしても経年変化によりひびが入るのはこの収縮が原因です。
この事が関係しているのかとも考えましたが、収縮率が一定なら密度は変わらないはずなので強度の変化はないものと思われます。ただし、混合時の撹拌が不十分で均一になっていなかったり、気泡などでパーツに空洞がある場合は強度の変化が起こるかもしれませんが・・。
したがって今回の事例は、格納時に何らかの力がパーツに加わり折れる手前の状態になっていたのではないかと思います。
いずれにせよこれらは僕の推測に過ぎず、明確な結論には至っていませんので、この件に関してはこれ以降も折にふれ調査と観察を続けていこうと思います。
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