約1ヶ月前くらいの、ある日。
ふと、気がつく。
頻繁にかかってきていた実家の母から、
パタリと私の携帯に連絡が来なくなった。
父も母も携帯を持っている。
らくらくフォン。
と…いうか、
持たせている。
契約者は、私。
もう、かれこれ、20年、、、になるかな。
一人暮らしの父の兄(私の伯父)が体調を崩し入院。
独り身だから面倒をみる人がおらず、
両親が何かと世話をしていた。
病院からの連絡を含め、
持っていたほうが安心だから、と、私が持たせた。
と、威張ってはいるが、
実は、
結婚してからもずーっと、
任意の自動車保険を払ってもらっていたからね
まあ、バーター取引ということで。
親孝行に見せかけた、、、
ずるい手口。
その後、
父が現役を引退し(81歳まで現役でした)
さすがに自動車保険は自分達で払うようになり、
じゃあ、携帯は、そっちで払ってね…というわけにもいかず、
孝行娘は、現在もご長寿さんの携帯料金を有り難くお支払いしております。
旦那の口座から引落されてるのも、親孝行に含んでよいですよね?(笑)
もともと父は私と一緒で、
携帯電話を固定電話化してる人。
普段は仏壇の近くに固定化されている。
前々からタイムリーに繋がらない。
あまりかかってもこない。
かけてくる時はろくな用事ではない。
父からの連絡で思い出されるのは、
祖母が亡くなった知らせの他に、
数年前に某銀行の営業のいいカモになり、遺言信託を契約されそうになっているという相談。
公証役場に行く前々日に携帯電話に連絡が来て…そりゃ、もう、慌てた。
手数料が高額なので父は悩んでいたが、
私は、明後日でしょ?
契約するもしないも、しないも、
この期に及んでしまったらどちらでもよくて、
契約の際の高い手数料は「オレオレ詐欺に遭って騙されて払ったよりはマシだ」と割り切って契約すればよかろう…と思うことにした。
結局は公証役場に行く前日に、
誰かの葬式が急に入り、
公証役場になんか行ってられねぇわ、すまん。みたいに、銀行との約束はドタキャンとなった。
その後のことは、知らんが、
オレオレ詐欺に払うよりは随分マシと割り切ってしまったオレにはもうどうでもよい話。
ま、そんなこともあり、
父からの連絡は、
大体嫌な話しかないし、
かけても出ないからかけない。
固定電話は詐欺防止対策が施されているし、
老人を無駄に怯えさせてもよくないから、
実家の固定電話には電話しない。
と、なると、
遠い名古屋と実家を結ぶ唯一の通信手段は、
母の携帯。
その母の携帯から、
ぱったり連絡がなくなった恐怖…
私は、
その恐怖とここ1ヶ月間、ひとり闘っておりました。
いろんな仮説をし、
いろんな想像をし、
年齢の近い上皇ご夫妻をTVでみては自分の両親と重ね、
うちの両親のこともこうやって日曜の朝に放送してくれないかな、テレ玉でいいんで。とか、到底実現不可能な希望も抱いた。
藤田医科大学の入口で転んでおでこから流血、
車椅子で運ばれるお爺ちゃんの姿を見てはひとりでどんよりし、
スキマスイッチだの、
神韻だの、
リョクシャカだの、
楽しみな予定は入れていたが、
「向かうべきは実家じゃねえのか、オイ!」と自分を責め…
まあ、
ご本人達が亡くなった時には、さすがに連絡が来るだろう…と、
もう、心配するより、自分のことをしっかりやろう!
それが、今、両親がどんな状況にあったとしても、
一番望むことだろう…って、
頑張ってました、私。
そんな中、10も若い谷村新司さんの訃報に、また、凹む。
その母の携帯から、
昨夕、連絡が来ました。
〜続く。
今日は忙しくなります