ザ・ビートルズ  (ホワイト・アルバム) / (1968年)    収録
 「邦題」ブラックバード  レノン/マッカートニー  作
 ポール・マッカートニー作の楽曲

 ポールの弾き語り曲。 他のメンバーは参加していない。
 ポールのアコースティック・ギターによる代表曲のひとつ。
 アメリカで公民権運動が盛んになり、人権問題で苦しんでいる黒人女性を励ますために書い
 た曲である。 ブラックバードが黒人女性を擬人化したものだという曲作りの背景が、今では
 多くの人に伝わっている。


 2013年、2015年の日本公演でのポールのMC:

 1960年代のアメリカでは、人種による差別が問題になっていて、ニュースや新聞、テレビなど
 で知り、この闘争の中にいる人たちのために曲を書けないかと思って。。。そしてこの曲を聴
 いたアメリカ南部の人たちが、少しでも希望を持てたらという願いがあったんだ。
 そんな思いのこもった曲です。
 






 ■ ブラックバード

 夜のしじまに歌う黒ツグミよ
 傷ついた翼を広げて飛ぶことを覚えるがいい
 生まれてこのかた
 おまえは大空に舞う瞬間をひたすら待ちつづけてきた

 夜のしじまに歌う黒ツグミよ
 落ちくぼんだ目で世の中を見ることを覚えるがいい
 生まれてこのかた
 おまえは自由になる瞬間をひたすら待ちつづけてきた

 黒ツグミよ 飛べ
 黒ツグミよ 飛べ
 暗黒の闇にさしこむ光に向かって

 夜のしじまに歌うツグミよ
 傷ついた翼を広げて飛ぶことを覚えるがいい
 生まれてこのかた
 おまえは大空に舞う瞬間をひたすら待ちつづけてきた

                      訳  : 内田久美子




 ポールによれば、「バッハの曲をアコースティック・ギターを弾いているときに思いついた曲」
 だと2005年のアメリカ・ツアーで明かしている。 

 ポールがライヴその他で再演している様子を見てみると、もしかしたら「イエスタデイ」よりも
 大事にしているんじゃないかともおもう。 イントロのアコースティック・ギターの爪弾きは、こ
 の曲のほうが印象的だしね。 ちなみにこの曲と同じ手法を用いて「ジョニー・レイン」 (05年)
 を書いた。 (藤本邦彦)



 
   THE BEATLES   (White Album)

 マジカル・ミステリー・ツアー / (1967年)  (US)    収録  サウンドトラック    
 マジカル・ミステリー・ツアー / (1967年)   EP   収録
 レノン / マッカートニー    作
 ポール・マッカートニー作の楽曲

 リード・ヴォーカルはポール。 
 パッキング・ヴォーカルはジョンとジョージ。

ポール主導で自主制作したビートルズのテレビ映画「マジカル・ミステリー・ツアー」の主題歌。
2015年の来日公演ではオープニング曲として使われました。







 ■ マジカル・ミステリー・ツアー

 みんな寄っといで ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 君を誘ってるんだ
 ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 早く予約を入れなよ
 ミステリー・ツアーに出かけよう

 マジカル・ミステリー・ツアーが君を連れ出そうと待ち構えてる
 君を遠くへ連れて行こうと

 みんな寄っといで ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 欲しいものは何でもあるよ
 ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 満足すること請合いだ
 ミステリー・ツアーに出かけよう

 マジカル・ミステリー・ツアーが君を連れ出したがってれこる
 君を遠くへ連れていきたいんだ

 さあ マジカル・ミステリー・ツアーだ
 みんな寄っといでミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 君を誘ってるんだ
 ミステリー・ツアーに出かけよう
 みんな寄っといで 早く予約を入れなよ
 ミステリー・ツアーに出かけよう

 マジカル・ミステリー・ツアーが君を連れ出しにやってくる
 君を遠くへ連れてってあげるよ
 マジカル・ミステリー・ツアーは君を連れ出したくてうずうずしてる
 今すぐ君を遠くへ連れてってやりたいのさ

                            訳 : 内田久美子



 
  
    ザ・ビートルズ : 青盤ドキュメンタリー  1967 - 1970

 

 “マジカル・ミステリー・ツアー” は 単なるサントラではなく名曲だ
 “ゲット・バック” のようなエネルギーにあふれているし
 LSDを体験した世代の雰囲気が歌詞には出ている
 “マジカル・ミステリー・ツアーに行こう” という歌は 時代への賛歌だった
  by (Cris Roberts)

 映画の内容を象徴するものが必要だったので
 そのために タイトルトラックが使われた
 “マジカル・ミステリー・ツアー” は あの時代を要約した曲であると思う

 映画「マジカル・ミステリー・ツアー」の出来はいまひとつだ
 興味深いが退屈な映画だと言わざるを得ない

 しかし 音楽はいい そのことはレコードの売れ行きにも現れている
 2枚組のEP盤だったが チャートの1位に迫る勢いだった
 結局 “ハロー・グッドバイ” に抑えられた
  by (Alan Clayson)

 最初のヒット以降 ビートルズの出すものはすべてが当たった
 「マジカル・ミステリー・ツアー」のテレビ映画で初めて酷評された
 モノクロでの初放送が不評で カラー版も放送されたが結果は同じだった

 ブライアン・エプスタインが生きていたら
 あんな難解な映画は作らせなかっただろう
 分かりにくいからだ
  by (Nick Tauber)

 ビートルズのアルバムでは初めてメンバーが自作を持ち寄る形で作られた
 ポールもジョンもジョージもね
 つまりビートルズは バンドとしては行き詰まりつつあった
  by (Wayne Forseth)

 歌詞が風変わりで強烈だったことに加え バックに流れるチェロなど 
 音楽が秀逸だ ビートルズの特長は音楽にある
  by (Chris Roberts)


    

    Magical Mystery Tour  (Trailer)



 この華やかな曲は、ポールが基本アイデアを出しジョンが手伝ったもの。 両者の個性がうま
 く噛み合ったコーラスが面白い。 ポールはドラッグ・ソングと明言している。
 「普通の人には、ただの楽しいバス旅行の歌。 けど仲間(ドラッグ体験者) だけに通じる意味
 も持たせた」・・・・・「ロール・アップ」は葉っぱを巻くこと、「連れて行く」はトリップ、「死ぬほど」
 は「チベット死者の書」等々。 これがタイトル曲となった同名テレビ映画は、当然のように同
 種のトリップ感に満ちていた。 そんな作品がクリスマスの翌日の夜8時35分から公共放送の
 BBC で放送された。
 (鳥居一希)

 もちろん放送は白黒で 酷評されたんだ
 “やりすぎだ” と言われた
 “何様のつもり” だって 
 でもカラーで見られるようになると
 面白さが伝わったんだ
 特にアイスランド上空を飛ぶシーンがね
 (リンゴ・スター)

 僕は出来には満足している
 最高傑作じゃないとしてもね
 (ポール・マッカートニー)
 
 


  The opning number DVD  "The Space Within US"


   
           MAGICAL MYSTERY TOUR

  
     THE BEATLES / 1967-1970

  
     MAGICAL MYSTERY TOUR  (DVD)

 ハロー・グッドバイ / アイ・アム・ザ・ウォルラス / (1967年)    収録  シングル
 マジカル・ミステリー・ツアー  / (1967年) (US)     収録
 邦題「ハロー・グッドバイ」  レノン / マッカートニー  作
 ポール・マッカートニー作の楽曲

 リード・ヴォーカルはポール。
 パッキング・ヴォーカルはジョンとジョージ。
 「対」になるものをモチーフにした歌詞がユニーク。
 16枚目のシングル。 全英、全米チャート1位を記録。







 ■ ハロー・グッドバイ

 君がイエスと言えば 僕はノー
 君がやめてと言えば 僕は行け行け行け

 なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 僕がハイな気分だと言えば 君は沈んでると言い
 君がなぜと尋ねれば 僕はさあねと答える

 なんてことだ
 君はグッバイといい 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 わからないよ どうしてグッバイしなきゃいけないの?

 なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッドバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 君がイエスと言えば 僕はノー
  (僕がイエスと言うのはノーの意味かも)
 君がやめてと言えば 僕は行け行け行け
  (行かなきゃならなくなるまでここにいるよ)

 ああ なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー

              訳 : 内田久美子


 

  
  ビートルズ : 青盤ドキュメンタリー



 ハロー・グッドバイはシングル用に作られた曲だ
 どちらかと言えば歌詞は脇役で メロディを引き立てていた
 歌詞が違っても1位を獲れていただろう
 当時のビートルズは何を歌っても1位になったはずだ

 ヒットを連発できた裏には 人々の思考プロセスがある
 “ ビートルズは皮肉っぽいが ”
 “ 歌を繰り返し聴いていれば真意がわかるはずだ ”
 “ 彼らの歌には 人生を変えるような......”
 “ 忠告が隠されている ”
  by (Alan Clayson)

 “ ハロー・グッドバイ ” の山場は
 エンディングのコーラスだ
 あの部分はポップとして最高だ
 あれを聴くと自然と体が動く

 始めの2分は私にとって
 エンディングを待つ時間だ
 平凡な曲だが ポップスとしてはすばらしい
 エンディングに向かって曲が盛り上がり
 気分も徐々に高揚してくる
  by (Chris Roberts)



 マネージャーのブライアン・エプスタインの死後、初のシングルとしてリリース。
 イギリスでは7週連続1位の座を守り、バンドとしては “シー・ラヴズ・ユー” 以来最大のセール
 スとなった。 インドの楽器ハルモ二ウムの前で言葉遊びをしながら作り上げたこの曲。
 童心に返ったような歌詞の内容も含めて他愛のないポップ・ソングのように聴こえるが、実は
 凝りに凝ったアレンジとスタジオワークの賜物であることが、聴けば聴くほど分かってくる。

 間奏も含めて4回繰り返されるコーラス部分は、そのたびに楽器編成が変わり、リンゴのドラ
 ム・パターンも曲が進むたびに複雑になっていく。 
 レコーディングの最後に録音されたべース・ラインは、まるで1つの主旋律であるかのように
 動きまくり、シンプルなメロディと絡み合いながら曲を支えているのである。 
 何より強烈なのがメロディだ。 一度聴いたら頭から離れられなくなる。 
 忘れがたい名曲である。 (黒田隆憲)
 
 
 

     Live in  Montreal  2011


  
          MAGICAL MYSTERY TOUR

  
        THE BEATLES / 1967 - 1970