ハロー・グッドバイ / アイ・アム・ザ・ウォルラス / (1967年)    収録  シングル
 マジカル・ミステリー・ツアー  / (1967年) (US)     収録
 邦題「ハロー・グッドバイ」  レノン / マッカートニー  作
 ポール・マッカートニー作の楽曲

 リード・ヴォーカルはポール。
 パッキング・ヴォーカルはジョンとジョージ。
 「対」になるものをモチーフにした歌詞がユニーク。
 16枚目のシングル。 全英、全米チャート1位を記録。







 ■ ハロー・グッドバイ

 君がイエスと言えば 僕はノー
 君がやめてと言えば 僕は行け行け行け

 なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 僕がハイな気分だと言えば 君は沈んでると言い
 君がなぜと尋ねれば 僕はさあねと答える

 なんてことだ
 君はグッバイといい 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 わからないよ どうしてグッバイしなきゃいけないの?

 なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー
 どうしてグッドバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー

 君がイエスと言えば 僕はノー
  (僕がイエスと言うのはノーの意味かも)
 君がやめてと言えば 僕は行け行け行け
  (行かなきゃならなくなるまでここにいるよ)

 ああ なんてことだ
 君はグッバイと言い 僕はハローと言う
 ハロー ハロー
 どうしてグッバイなんて言うんだい
 僕は言うよ ハロー
 ハロー ハロー

              訳 : 内田久美子


 

  
  ビートルズ : 青盤ドキュメンタリー



 ハロー・グッドバイはシングル用に作られた曲だ
 どちらかと言えば歌詞は脇役で メロディを引き立てていた
 歌詞が違っても1位を獲れていただろう
 当時のビートルズは何を歌っても1位になったはずだ

 ヒットを連発できた裏には 人々の思考プロセスがある
 “ ビートルズは皮肉っぽいが ”
 “ 歌を繰り返し聴いていれば真意がわかるはずだ ”
 “ 彼らの歌には 人生を変えるような......”
 “ 忠告が隠されている ”
  by (Alan Clayson)

 “ ハロー・グッドバイ ” の山場は
 エンディングのコーラスだ
 あの部分はポップとして最高だ
 あれを聴くと自然と体が動く

 始めの2分は私にとって
 エンディングを待つ時間だ
 平凡な曲だが ポップスとしてはすばらしい
 エンディングに向かって曲が盛り上がり
 気分も徐々に高揚してくる
  by (Chris Roberts)



 マネージャーのブライアン・エプスタインの死後、初のシングルとしてリリース。
 イギリスでは7週連続1位の座を守り、バンドとしては “シー・ラヴズ・ユー” 以来最大のセール
 スとなった。 インドの楽器ハルモ二ウムの前で言葉遊びをしながら作り上げたこの曲。
 童心に返ったような歌詞の内容も含めて他愛のないポップ・ソングのように聴こえるが、実は
 凝りに凝ったアレンジとスタジオワークの賜物であることが、聴けば聴くほど分かってくる。

 間奏も含めて4回繰り返されるコーラス部分は、そのたびに楽器編成が変わり、リンゴのドラ
 ム・パターンも曲が進むたびに複雑になっていく。 
 レコーディングの最後に録音されたべース・ラインは、まるで1つの主旋律であるかのように
 動きまくり、シンプルなメロディと絡み合いながら曲を支えているのである。 
 何より強烈なのがメロディだ。 一度聴いたら頭から離れられなくなる。 
 忘れがたい名曲である。 (黒田隆憲)
 
 
 

     Live in  Montreal  2011


  
          MAGICAL MYSTERY TOUR

  
        THE BEATLES / 1967 - 1970