暑い季節でもコーヒーはホットで飲むのが私の基本ですが、やっぱり夏にはアイスコーヒーが似合いますね。
現役の頃、朝の出勤時に駅で缶コーヒーを飲むのが私にとってささやかな楽しみでした。
私はいつも改札の手前にある自販機で缶コーヒーを買っていました。
冬の寒い朝は、駅に着く頃には体が冷え切って指先は感覚を失ってしまいます。ホームにも自販機はありますが、熱い缶を右手と左手でパスするうちに徐々に手の感覚が戻ってくるという何とも言えない心地よいプロセスを一刻も早く楽しみたくて、改札に入る前に買っていました。
そしてホームに上がった頃には、ちょうどいいくらいに感覚の戻った指先でプルトップを引く。プシュッと小さな音がして立ち上る微かなコーヒーの香り。口の中に含むと、熱い液体は喉を通って冷え切った私の体にじんわりした温かさを拡げながら胃に落ち着きます。
思わず口から出る「ホッ」、まさに「ホッとコーヒー」(笑)
自然と「さあ今日も頑張るか!」という気持ちになって電車に乗り込むことが出来ました。
暑い夏はその逆で、駅に着く頃にはすっかりオーバーヒートした体をクールダウンする効果は抜群。冷え切った缶を右手と左手でパスして冷たさを満喫。額や首筋に当てると一気に汗が退く感じ。口に含むとほどよい冷たさが口の中に拡がり、喉、そして胃を満たし、体の中から涼しさを与えてくれる。
独りでに口から出る「ホッ」、冷たいコーヒーを飲んでも「ホッとコーヒー」?(笑)
そんなある朝、この温かさや冷たさが、「熱っ!」とか「冷たっ!」と感じるようになります。季節の移ろいを感じる瞬間。私にとって缶コーヒーは、季節感を感じるバロメーターだったようです。
缶コーヒーによって感じる「季節缶」(笑)
