2005年(平成17年)の暮れのことですから、もう6年以上も前になるのですが、「ALWAYS三丁目の夕日」の第1作目が初めて上映されました。シネコンの大スクリーンに映し出された冒頭のシーンで衝撃を受け、そのままスクリーンの中に入り込んだような錯覚に陥ったまま、時を忘れてエンドマークまで感動の時間を過ごしました。すっかり気に入ってしまい、後日再び映画館へ足を運んだことを覚えています。
何しろ私が子供の時代を過ごしたあの懐かしい昭和30年代の世界がCGを駆使してスクリーンいっぱいに大きく映し出されるのが奇跡のようにさえ思えました。
数年後に上映された「続・三丁目の夕日」は、実質シリーズ化された第2作目ということになりますが、冒頭に怪獣が出てくるシーンを見た瞬間、違和感を感じてがっかりしたことは覚えているのですが、ストーリーなどはあまり記憶に残りませんでした。
先日、テレビで放映されたときも「へー、こんな話だったかなあ?そういえばこんな感じだったなあ」と初めて見る作品に近いものがありました。
シリーズものの宿命?徐々にレベルダウンしていくものなんだなあと諦めかけていました。自分の記憶力の衰えをすっかり棚に上げて・・・。
当初からシリーズ化しようと企画されていたものかどうかは知りませんが、私が衝撃を受けた第1回作品は、プロレス人気(力道山の登場)と当時の皇太子(現天皇)のご成婚によって、ラジオからテレビへ、そしてテレビが街頭から各家庭に急速に普及したのに伴い、テレビ電波の送信を目的とした東京タワーが建設された1958年(昭和33年)前後の東京の下町を舞台に描かれたものでした。
※注 街頭テレビ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%97%E9%A0%AD%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93
今回の作品は第3作目ということになりますが、タイトルに「’64」が付いているとおり、それから約6年後、東海道新幹線が開通し東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)前後の、テレビが白黒の時代からカラーの時代に移行する頃を背景とした作品でした。
それが、テレビのアナログからデジタルへの移行に伴い建設されることとなった、東京スカイツリーが完成するという今年に上映されるというのですから、この作品とテレビとの関係が密接なものだと考えざるを得ません。
先に述べたように、この作品も第2作目と同様、シリーズ化に伴うレベルダウン覚悟で観に行った私でしたが、案の定の予定調和のストーリーで第1作と似たようなシーンがいくつも出て来たにも関わらず、気が付いたときにはすっかりスクリーンにのめり込んでしまっていました。
微妙に二番煎じ(三番煎じ?)にならず、なかなかいい作品だったと思います。それが証拠に、経年劣化?で涙腺が緩くなった私とはいえ、こうも易々と溢れてしまうものかと呆れてしまうほど攻略?されてしまいましたもの(笑)・・・暗闇で良かった(*゚ー゚)ゞ
しかし、映画館で観ていることを忘れて、ちょっと見逃したシーンを巻き戻してもう一度確認しようとリモコンを探してしまうのには苦笑いしてしまいました。
確かに映画館だと画面は大きいし音響は抜群で迫力があって素晴らしいと思います。しかし、一時停止や巻き戻しも出来ませんし(笑)周囲の観客の動きやお喋りで邪魔されることもありますから一概には言えませんね。
まあ、映画は映画館で観るも良し、家庭で観るも良しというところでしょうか?
なお、この作品は3Dでも上映されていますが、無理に3Dで観る必要はないのではと思いました。私にはこの作品を3Dにする必然性を感じません。3Dで観てもいないのに言い切るのは不謹慎かもしれませんが、これから観ようという方には通常上映での鑑賞で十分だとお勧めしておきます。
