私がパーソナルトレーナーとしてダイエット指導に本腰を入れていない理由について、2つ前の記事で「痩せすぎよりも適切な体組成であることが怪我をしにくい」ということを述べています。

 

今回の記事ではもう1つの理由として「防衛体力」について述べていきます。

 

「防衛体力」とは?

 

私たちは「体力」という言葉を日常的に使いますが、一般的に使われている「体力」といえば、「あいつ体力あるなぁ…」といった具合に、持久力が高い場合に使われています。

これは正解でもあり少しの誤解でもあります。

 

「体力」とは大きく分けて「行動体力」と「防衛体力」の2つに分類され、先ほど出てきた「あいつ体力あるなぁ…」は、「行動体力」の構成要素である、「全身持久力」を指しています。

 

「行動体力」には「全身持久力」以外にも主に以下の様なものから構成されます。

 

行動体力

・筋力

・筋持久力

・全身持久力

・柔軟性

・敏捷性

など……

 

いわゆるスポーツテスト(新体力テスト)で測定するのが「行動体力」に当たります。

 

それに対して、「防衛体力」とはストレスや病気への抵抗力と定義されます。

例えば風邪をひきにくいとか、ちょっとしたことで挫けない心ということです。

 

 

食事を摂らずにいると防衛体力が下がる。

 

「防衛体力」とはすなわち抵抗力であると言えるわけですが、栄養が不足するとそれが低下するのは感覚的にも分かりやすいことかと思います。

誤ったダイエットを自己流で実施すると、十中八九栄養失調に陥ります。

 

もしも体重が自分が思っている数値になったとしても、そのせいで栄養失調になり抵抗力が下がって病気になってしまえば本末転倒です。

 

病院で言われることは「栄養を摂りましょうね」でしょうか。

栄養がなければ体に入ってくるウィルスなどと闘うエネルギーもないのですから、風邪が長引くとか、いつになってもなんだか体がしんどいとか、非常に落ち込んだ気分になってしまいます。

 

 

胃腸の働きも弱くなる

 

私たちの身体は食べたものから出来ています。

食べ物は口内で噛み砕かれ唾液で消化されながら、食道を通って胃へ入ります。

胃では胃液によって更に消化されて次に待ち受ける小腸で吸収されやすい状態になります。

小腸でいざ栄養素を吸収し、体内の必要な部分へ栄養が運搬されていくのですが、普段から食べ物が定期的に入ってこないと、このサイクルがいまいち上手く働きません。

 

久しぶりに運動すると、運動していた時に比べてなぜかしんどく感じるように、胃腸も普段から動いておくことというのは非常に大切なのです。

 

食べないダイエットをしていると胃腸の働きが弱ります。

すると必要な栄養素の代謝サイクルが上手に働かなくなるわけですから、いざ正しい食生活に戻そうとしてもいきなりは戻ってくれないのです。(もちろん回復しますが)

 

あまりにも胃腸の機能が低下すると、食べただけでしんどいという気分になったり、まともな便が出なかったりと、日常的にも不具合が出てきます。

そんな状況で筋トレみたいな運動をするなんて冗談ではありません。

 

こういった場合はまずは胃腸の状態を整えるところから始めないといけませんから、本格的なワークアウトへ移るまでに時間が掛かってしまい、目標達成への道のりが長くなってしまうのです。

 

 

「防衛体力」とはすなわち「元氣」

 

「防衛体力」が高い状況というのは運動能力とは別軸のように思われますが、すなわち「元氣」の源であって「行動体力」を高める為にも重要な意味を持つことを忘れてはいけません。

 

特に激しい運動をすると一時的に免疫低下が起こりますから、普段から抵抗力が低い人はこのタイミングで風邪を引くなどの不調をきたすリスクは高くなります。

 

普段から「防衛体力」を高めておくために重要なことは、食べない事でも無茶な運動(つまり自己流超危険なダイエット)をすることでもなく、食生活や生活習慣を正常な状態へ近づけ、適度な運動をしながら、無理のない範囲で心身にとって有効な目標を定めて物事に取り組むことでしょう。

 

 

以上、長くなりましたが短絡的なダイエット指導を行わない理由について、最後までお読み頂きありがとうございます。

私たちの目標は誰だって「幸せ」になることです。

無茶なダイエットでその「幸せ」を失わないようにしましょう。