トウキョウソナタ | ヨネダ設計舎のブログ

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20170917  嵐の夕方.


ひとりDVDを観た.





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トウキョウソナタ  黒沢清 監督  2008年 



家族の関係.


もしかしたらこれは絶望的な映画かなと思ってみていたけれど、僕にはそうは映らなかった.


父の個人性.母の個人性.子供の成長.子供の個人性.


そしてそれぞれにそれぞれの世界があること.


僕も子供が大きくなってきたタイミング、とても考えさせられる内容だった.


自分自身が子どもの頃に違和感を感じた、あの時の大人(親であったり、先生であったり)の言動はおかしかったな、ということをふと思い返した時、大人になった今判断してもやっぱりおかしかった、と思うように、


大人だから、父だから、親だから、先生だから矛盾なく行動しているかというと、そうではなく、

そもそも大人も子供も関係ないんだ、と思った映画.



でも父も個人としてその自分を取り巻く世界で悩んだり、葛藤してたりするんだな。。。(自分しか見れてないとも)



でもなかなかにんげん、素直になれないもんだ.



夫婦役の香川照之さんと、小泉今日子さんの演技がまた良いんです.



そしてこの映画は、構図がとても建築的.


夜の海の白い波の線に浮かぶ小泉今日子さんの姿が印象的・・・。


(思えば、僕が初めてひとりで県外まで映画を観に行った『アカルイミライ』の監督もこの黒沢さんでした。)