シビレタ | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 


朝から夕方まで仕事をしてから、電車に乗って大阪に.


象設計集団設立の人 樋口裕康氏のレクチャーに.



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氏が歩いてきたこれまでの道程に、今後の自分の考え、歩みに対して大きなヒントがあるような直感があって.


歯に布着せない言葉の選択の数々.



シビレタ.

人間に.人となりに.

こんなに惹き込まれるなんて.


こんなモノをつくりたいではなく、こんな人になりたい、こんな生き方をしたい、と強く憧れた.


本来は司会進行の主催建築家2人の質問を途中途中に挟んでいく構成のレクチャーなのに、スクリーンにあらかじめ用意してあった質問が映ると無視して手元のリモコンを操作して飛ばし、自分のレクチャーをどんどん進める.

主催者の予定と会場の進行を無視して、次々と繰り出す自分の世界観.

平和.戦争.沖縄.暮らし.豊かさとは.生命と記憶.
身体で考える.身体が最も大切な空間・・・


今日のレクチャーは形態論や造形的な事がメインではなかった.

主催者の方たち対しても、放浪をしろ、と薦め、こんな会ばっかしてたら頭がどんどん弱くなる、というような過激な言葉すら投げる.

自分の事、考えてきた事、生きてきた事を発表するから、受け取るヤツは受け取れ!というような意志を感じた.

それでも、樋口さんの話し口から、この人は人間に対してとてつもなく優しい方だということが体の芯まで伝わってくる.



笑った.考えた.貴重な1時間半でした.




今日の最後の言葉.



「身体の中の自己矛盾を肯定する.

場所には矛盾が満ち満ちている.」



大きな勇気をいただきました.

僕が目指すものは、理屈じゃないんだ.

身体に感じるもの.場所.

感じた事と真面目に向き合うこと.



最後、77歳の先生が帽子を取って、帽子を持った手を高く上げて少し笑って舞台の裾に帰っていく姿が忘れられない.

36歳にもなって、恥ずかしげもなく、憧れた、と堂々と言えるくらい、樋口さんの熱にあてられた.


確かに受け取りましたよ.


僕は僕の建築人生を.


職業として、そして僕のLIFEとして.














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米田雅樹 三重県 建築設計事務所