20160522 | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 

20160521


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いつも勉強させて頂いている憧れの設計者さんがTさんちを見に来てくださった.

(憧れとか最近このblogで使うことが多く、ミーハーっぽくてよくないかもしれないが、事実なので仕方がない。。。)

Tさんと僕と4人で中庭で語らう.


たくさんの言葉をいただいた.


お施主さんTさんと僕の関係をお褒めいただき、今回のすまい、そして独立当初、このプロジェクトを無我夢中で進めていた時と、現在の状況の違い.


ご多忙のところ、僕が懇願し、喫茶店でお話しをしていただく.

今回見ていただいた住まいとは別、姿勢の話しをいただく.

自分が気付きながらも見ないようにしていた事をダイレクトに括目させられた気がする.

都合の良い部分、求める事、その人それぞれにとってのいちばん大切な事、実現するための現実と理想と矛盾.



・自分で考えること.そして考えたつもりにならないこと.

・そのプロジェクトに対して、どれだけ誠意をもてたか.誰に何を言われようがそれを知っているのは自分.

・建築家文化の創造云々ではなく、建主に愛される良い家が一軒でも増える事を願い、歩いている.

・・・



いつかTVで見た、

ヴァイオリニストの宮本笑里さんが中学生の頃、ヴァイオリンを真剣に人生の目的としてやっていくか、音楽家の父と話し合ったとき


何かを選ぶことは、何かを捨てること.

友達とも普通に遊べないし、それを選ばなかったら出会える他のことは諦める事になる.

それでもやっていけるか.



と選択を迫られ、その上でヴァイオリンを選んだという話しを思い出した.




1週間前、尊敬する方から『覚悟』、という言葉をいただき、その言葉を反芻し、夜道を歩いた.

今、自分にこの様な言葉が集まり、言葉のご縁があるのは偶然じゃないと思うし、真摯に捉えたい.







今回のお話しを本来はblogに書くべきでもなく、偉大なヴァイオリニストの逸話をここに持ち出すこと自体、恰好をつけているとも思う.


それでも、本来言いにくいかもしれないことを、僕の心に直球で届けてくださった先生に感謝するとともに、自分のこれからの決意の記録としてここに綴らせていただきます.



自分に嘘をつかない歩き方.今のうちから弱音を吐くわけじゃないけれど、それは僕にとってとても難しいことかもしれません.
それでも、取り繕い恰好をつけた言葉でも、カモフラージュでもアピールなく、自分で選択、判断をし、これからの実際の歩き方、取組み、態度で示していきたいと思います.

それは決して誰かに見てもらう為ではなく、歩いた先の自分が振り返った時にわかるものだとも気付きました.

おべんちゃらではなく、僕は先生の住まい手に愛される建築を尊敬しています.


僕も頑張ります.


本当にありがとうございました.










2016年5月22日 米田 雅樹