忘れられない夢を見た。
キャンピングカーの様な大きな車に乗って旅をしていた。
運転手の横に私はいた。
運転している人の顔は見えない。
なんとなくぼやけて、はっきり見えない
輪郭だけがなんとなく分かる程度
ただわかったのは、男性だと言うこと。
私はその人が、いつか出会う人なんだと
漠然と思った。
あれからいろいろなことがあって
大概見た夢は忘れてしまうのだけれど
その夢だけは、時々思い出した。
思い出すたびに、忘れられなくなった。
月日は巡り、かなり時間が経った頃
思わぬところで私は
〝その人〟と再会する事になった。
結婚して
初めて2人で出かけた北海道で
レンタカーを運転している主人
車の大きさも夢とは全然ちがうし
走っている場所さえわからない
だけど…
あの時のあの夢に出てきた
〝顔の分からなかっ運転手〟
その人の輪郭が、横顔にダブって見えた。
すごくびっくりしたけれど
見た夢が本当になることが、実際にある
それを実感した途端
私は言葉を失った。
最近また
気になる夢を見た。
私が大きな会場で歌っている。
ただそれだけ。
今まで立ったステージで1番収容人数が多いのは
3階席まである天井の高いホール
可能であれば、20年経つ前に
〝夢で見たあの場所〟に辿り着きたい。
