お母さん 初めまして | まえぽん帝国

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社会人アーティスト“まえぽん”の
華麗にて波乱なる日々のドラマでございます〜!

昨日
義父の納骨をしてきました。

台風の接近で
お天気をとても気にしていたのですが
そこはやっぱりお義父さん晴れ晴れ晴れ

満足に送ってあげられなかった義父を思い
先日焼香に来てくださった親戚の方々を
義父と義母の眠る墓地公園にご案内したく
頑張ってマイクロバスを手配しました。

ご案内状を書くのも、
バスを手配するのも、何もかもが初めての事で
戸惑う事ばかりでした。

ただ
お葬式の時のような後悔だけは繰り返したくない
これは私のエゴかもしれませんが
両親の眠る場所を親戚に見てもらいたいと言う
主人の願いを叶えるために必死でした。

弟夫婦は
とうとう
来ませんでした。

でも
気遣って下さる叔父様方に暖かさに守られて
終始和やかな法要と納骨
会食となりました。

予定していたよりも
30分早い法要に間に合うことが出来、事務手続き等を済ませ礼拝堂の中へ。

ここへきてようやく
義父を送れるんだと言う実感が湧いてきました。

短い間の娘でしたが
お義父さんをこうしてお連れ出来た事
親戚に送ってもらえる事
安堵と感謝に気持ちにようやくなれました。

墓地公園の方が来て
納骨のために墓石の前を開けて下さいました。
暗いそこの奥から
7回忌を迎えた義母の白い骨壷が見えました。

「拭いても良いですか?」
と、母が係の方に聞いてくれました。
「どうぞ」と、目の前に現れた義母の骨壷を
母が持参したタオルで拭いてくれました。

「お義母さん はじめまして」

とっさにそんな言葉が出て
手を合わせていました。

明るくて朗らかで
曲がった事の大嫌いな
姉御肌だったと言うお母さん
お会いしたかったです。
一緒にご飯を食べたり
時にはハメを外したり
笑ったり
叱られたり
励ましあって障害を乗り越えたり
あなたの側に居たかったです。

お母さん
今日、お父さんをお連れしました。
どうぞ
積もる話もあるでしょう。
最後まで朗らかで
優しかったお義父さんを讃えてあげてください。

家族に見守られ
やっと2つの骨壷が並び
お墓に収められました。

寂しいと言う気持ちは
少しだけ薄れて
ホッとした思いに変わりました。

墓地公園内のレストラン七会(ななかい)で
お膳を囲みながら
お父さんの事
お母さんの事
思い出話がたっぷりできました。

氷の器に盛られたお造り

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まるで花飾りの様に見事な
飾り切りの野菜たちが
涼しげな酢の物となって出てきたり

美味しいお膳を囲みながら
時間を忘れて談笑しました。

お義父さん ありがとう

雲の切れ間から光がさしました。

今度来る頃には
お母さんの名前の横に
お義父さんの名前が墓石に刻まれているでしょう。
お義父さんが好きだった家紋
丸にモッコの御紋が墓石の前に刻まれます。

お義父さん
待っててくださいね。